ちょっと小鳥の話をします。
先日Twitterで、迷いウロコインコを保護して下さった方へ過剰なリプが集まり、結果的には辛くなって保護をやめてしまった(放鳥した)という事がありました。
人生のほとんどを鳥と生きてきた私としては、その尊い、優しい気持ちを本当に大切にして欲しくて。
あれしろこれしろと、まくしたてた良かれと思った鳥飼さんたちの気持ちもわかるけど、
鳥が好きな人ばかりじゃないんです。最低限で出来る保護の仕方を勉強すべきなのは、鳥飼の方だと思っています。なんで人の鳥や、すきじゃない動物のためにヒーターや専用の高い餌や鳥籠を買わなきゃいけないのさ〜一生飼う装備を求めるのは違う。
例えば人生でうまくいかない時。その保護をした事が何か心の支えになったり自信になったりします。
落鳥(鳥が亡くなる事)しても、それは元々そうなる運命だったのだから、最後だけは看取ってあげられたかなと思うだけでもやらないよりやった方が心が豊かになる…
そのため今回は鳥を飼った事のない方が、インコを保護した場合こんな感じにするだけでいい!というのを保護鳥の経験も鳥飼としても込みで書きたいと思います。
【1〜2日とりあえず保護するのにいるもの】
段ボール箱または空気の通るカゴやザル
エサ(セキセイのエサでいいと思う)
水
カイロ(冬のみ)
繊維の大きくない小さいタオルや布
以上です!
それだけあれば充分です。
なんかすごい物買わなくてもダイソーで300円くらいでサッと揃えるものでいいし、
一時保護なら家にある物でまかなえます。
【入れ物】
カゴやザルをひっくり返せば保護できますし、でも持ち運び考えると段ボールがいいかな…上部を切って布をかけてもいい。息だけ吸えればいい。
【エサ】
セキセイの大きさを基準に、それ以上の大きさの鳥はセキセイのエサが人間で言う白飯みたいなものだと思ってください。ダイソーで売ってる。
100円もかけられない場合は、公園の猫じゃらしでもいいです。
あれはセキセイのエサの原種みたいなもので、食べる事ができます^^
夜間でダイソー無理な時は、とりあえず家にあるいりゴマやきな粉でもいいし、海苔、鰹節、ピーナッツを砕いてもいい。
乾いたもの、ナッツ系がいいです。
炊いたごはんとかウェットなものはお腹に張り付くのでやめたほうが良さそうです。
【水】
水道水でいいです。
【カイロ】
よく言われる「保温」は、冬場だけでいいと思うけど、
段ボールにカイロを仕込んでその上から柔らかいフリースとかパイルの少ないタオルとか、敷けば十分です。
家に入れとくだけで外気よりずっと暖かいですから、無くても平気。
いろんな種類の鳥がいますが、お金をかけなくてもこんなに身近なものでもとりあえず保護はできますのでどうか軽率に保護をしてあげてください><
日中、餌と水があれば仕事に行っちゃっていいしこれだけでいい。
鳥自体はこれだけの事で生きれるぐらいのタフなんですが、
外の世界では肝心な餌を見つける能力がありません。
去年飛べないハトを一時保護しました。
この子は食べる術はあるだろうけど怪我で探す事ができません
その時シエルが食べてるセキセイのエサを咄嗟にあげましたが、よく食べました。
大きな鳥でも、セキセイのエサだけあげればどんな感じになるかちょっと見てください。
【保護時】
羽が膨らんでてうずくまり、うつろ。もう死にそう。
【翌日】
飛べませんが、生きそうでしょ!
食べ物大事。
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インコを見つけてくださった方にお礼を言いたいです。
その鳥はこんな簡単な餌を見つけることすら知らないまま、外に出てしまった可哀想な子です。
飼い主はその子に餌の取り方を教えず、外気や雨風にさらし、枯葉や小石を食べて死に至るように仕向けました。結論はその事実しかない。そのような飼い主への連絡なんて後でいい。優先順位は高くないと個人的には思っています。
よく保護した途端に警察への届出や、飼い主探しのあっせんを執拗に行う鳥飼さんがおり、心情はわかりますが、保護した方へは出来るだけ簡単に気軽に保護できる方法を教えてあげてほしい。
専用のペレットしか食べない、シード食べないという子もいるかもしれません。それもそのように飼い主が育てた結果、保護されても生きられない子になっているだけなんです。
でも私は多分食べると思うよ、枯葉や小石よりはマシだから。
【青い鳥を拾った話】
昔、大学の帰りに道を歩いていたら青いセキセイインコが落ちていました。
街路樹の根本で体を膨らませ、必死についばんでた。
持っていたかにぱんを一個手に乗せるとよく食べた。メッシュのポーチの大量の筆記用具(笑 オタクはペンをたくさん持っている)をカバンに出し、インコとパンを入れ、原付のメットインに入れて帰宅しました(今思うととんでもないな…)
幼少期からセキセイを自宅で祖母がブリーディングしていたので、20羽くらい飼っていた。
当時単独で飼っていたオカメのメルティーナはセキセイのエサが好きでした。
メル可愛かったな〜、女の子でした。
もうセキセイの時代は終わり、家にはメルしかいなかったけど、セキセイのエサはあったのですぐその青い鳥にあげました。
老鳥だった小さいノーマルブルーのセキセイのメスは、よく食べました。
そして3日くらいは変なフンをしていました。
最初はちょっと血もあって、小枝や、落ち葉、そして何より小石が多かった。
鳥の最後は地面にいます。ひもじい中で朦朧と変なものを食べていた。
COS-MOSと名付けたその子は元気を取り戻してその後、2年生きました。
張り紙も探してる人も特にいなかった。警察には行きませんでした。大学がある八王子は実家からは遠かったし、そのフンを見た時からその飼い主の事なんて頭にありませんでした。
元気になってから気づいたけどコスモスは俗にいう「荒鳥」。羽ばたくポーズで「ピヨピヨ!」「チュンチュン!」とスズメのように言っていて、もしかしたら単に弱った野生化した老鳥を延命しただけだったのかもしれない。
何倍も大きいメルがこわがるので同じ籠では飼えず、コスモス用に小さな鳥籠を買って最後まで楽しく暮らしました。
たまこも可愛かった(寝てる
コスモスのために買った小さな鳥籠はなんだか捨てられず。後世ではシエルの前に飼っていた、たまこが使っていました^^
まだあるよ。コスモスの写真は私は撮らなかったみたい。このコスモスの鳥籠がセキセイたちのお守りです
生き物を軽率に飼うのは反対ですが、保護はあるもので低コストで軽々で大丈夫。飼い主に代わり、お詫びと感謝を申し上げます。もし見かけたらどうぞよろしくお願いします!