幕が開くと そこは
花やの 厨房

大きなテーブル

向こうがわに

佐千子ちゃん、美咲ちゃん、ヤマトくん

こちら側には 大家さん ヒカルくんが座る

そして、




テーブルの左側、厨房との間に

花やの旧来の使用人 加藤茶太郎さんと
にぃねえちゃんが立っている


そして、にぃねえちゃん、特製の蕎麦がみんなに振るわられる。

「さあ、わたしの作った特製蕎麦を召し上がれ!」


いっただきーまーす!

期待にワクワクしながら、そばをたべるみんな

でも

みんな、一口で苦い顔を


美咲ちゃん「まずーい、これまずいよー」
我慢できずお世辞も言えないみさきちゃん


にぃねえちゃん、すごい不本意な顔で

「何いってんのよー、わたしが作ったんだから、まずいわけ、ないじゃない」

美咲ちゃんの蕎麦を取ると、一口食べてみる。

「うっ、まずーっぃ」




佐千子ちゃんも「ねえ、だれか、花やのそばの作り方知ってる人いないのー?」

あっと思いついたように、にぃねえちゃん
「ねえ、そうだ!茶太郎さんだったら、ずーっと前からここで働いてるから、おそば作れるんじゃないかしらー?」



期待いっぱいの顔で、そういうと、ちょっとおどおどしながら答える
茶太郎さん

「えーっ!おれっ、そばなんかつくれねーよ!」

ときっぱり

「えーっ!なんでー!?」

「え、だっておれ、30年間出前しかしてねえもん」

その茶太郎さんの言葉に、がっくしする一同チュー


その時、待ってましたとばかりに
発言する人が!

続く