陰陽


最近、東洋の占いに必ず出てくる、陰陽について思いを馳せることが多いです。
陰陽の図形を見ていると深いなぁと思ったりします。陰陽の図形は道(タオ)に至るシンボルです太極図

世の中を快適に過ごすには、道徳だったり、正義だったり、社会のルールが必要になったりします。

東洋の占いで核になってくる陰陽五行論の五行にもそれぞれ、儒家の思想「仁義礼智信」がそれぞれの五行に割り振られていたりします。
仁義礼智信の考えは良く出来ていて、個人的には、人間の前頭葉、社会的な脳ですね。これを鍛えるためのシステムのようにも思います。社会生活を行っていくためで学んだ方が良い必須の思想だろうと思うし、社会を維持するためにもとても大切な考え方だと思います。大変深いです。

さて、僕はこういのは表の世界。陽の世界と捉えています。
陰陽のシンボルには陽の世界ともに、陰の世界、弱々しい世界というのがあります。

「大道廃れて仁義有り、知恵出でて大偽有り。六親和せずして孝慈有り、国家昏乱して忠臣有り。」

儒家に批判的だったとされる老子の言葉です。
これを誤解を恐れずざっくり言ってしまえば、

道(タオ)から外れてるから、仁義とか言い出すんだ。頭で考えているからルール(人為的なもの=偽)をつくる。家庭がうまくいってないから、親孝行とか親から子への慈愛とか説き始める。国が弱ってるから、忠臣みたいな考えが持て囃される。

って感じかなぁと思います。

白の中の黒一点。
ルールや条件付けでガチガチになると人の心は緊張し歪が生じます。

老子は無為自然というのを説いていて、人為的なアレコレするのでなく、あるがままでいれば道(タオ)に至るでしょ?と一見誤解を生むような表現を使い、逆説的に道(タオ)への至り方を教えた人です。しかも、老子は道(タオ)すら絶対化しません。絶対化することは、囚われることで人知で限定することだからです。深い。

そういうわけで?僕は、老子が大好きです。

陰の世界、混沌の世界にはとてつもないエネルギーが眠っています。それは人を癒やします。だけど、それに至るまではとても難しい。頭で考えていては掴めない瞑想の世界です。陰陽のシンボルの黒い部分の中の白点。混沌から希望を見出す、まるでパンドラの箱のような世界。陰の道は奥が深いです。

それは危険な道かもしれませんが、明けない夜はありませんし、昼も夜もあっていいし、太陽も月もあっていいし、男と女がいていいのです。

昼と夜が出会う時、夜と昼が出会う時。朝焼け、夕焼けはとても美しいです。

そこには、喜びが溢れ、希望に満ちています。

色んな事で悩む人がいると思いますが、それはそれで素晴らしいんじゃないでしょうか?

深く悩まないと大きな癒やしはきっと訪れません。

悩みぬいた果てに希望を見つけ、深い癒やしが訪れますように。