今日も語学学校行ってきました。
昨日、思ってたような授業のスタイルではなく、なおかつクラスメイトが優秀すぎたことで凹みすぎたので今日も行くのかと憂鬱でした…
私のあまりの落ち込みようにトトロ氏も心配していましたが、試験を受けないという選択肢はないためもうこのまま通い続けるしかありません
テンションガタ落ちで教室に行くと、あら誰もいない
授業開始5分前にこれは何事?
と思いながら廊下をウロウロしていると
「今日、初級の授業受けるの?」
と男性が話しかけてきました。
私「はい、でも教室に誰もいないのでどうしたのかなと…」
「あ、今日は僕が授業担当なんだよ。ところで僕はピーター!よろしくね」
え、先生2人体制なんて今初めて知ったわ
ピーター先生「じゃあ、ここが僕の教室だから適当に好きなところ座っといて」
そして見事に授業開始時間ちょうどにクラスに来た生徒さんは4人。半分くらい既に遅刻やないかい
さて、席についた私は、新しい先生がどんな人なのか、どんな教え方をするのかちょっとドキドキでした。昨日よりもバシバシ厳しかったら嫌だなあ…
ピーター先生「じゃあ、まだ人数揃わないけど始めようか。僕は基本的に皆にはオランダ語で説明するけど彼女(私)には英語で指示だしや質問をしていくからその辺よろしく」
なんと!ピーター先生、大天使級の特別対応!
とりあえず一回泣いてもいいですか?
昨日の私のあまりの置いてきぼり感を、担当した女性の先生が同情して伝えて下さったのか、私にはまさかの英語対応!なんか申し訳ないな…でもありがたい
(こんなこと書いてますが、実のところ私は英語も得意ではありません。しかし全く知らない未知の言語に遭遇した時、少しくらいは知っている英語の存在が非常にありがたく感じるのです)
そして授業のスピードも、昨日は爆速してましたが、今日はちゃんと初級者クラスですよ!っていうくらいゆっくり進めてくれてちょっと気持ちは救われました
相変わらず内容は本当に家族(お父さん、お母さん、兄弟…etc)とか、まさかのアルファベット表記など基本中の基本なので困ることはないのですが、やっぱりその間にちょいちょいある雑談(例えば自分の家族構成を全部オランダ語で述べさせるとか、長音と短音の区別に出てくる単語のレベルが高すぎて意味がわからなくなったりなど)が私には高度すぎて何も言えず…
しかし、今日の先生はそういうところは全部英語でカバーしてくれて、とりあえず私も間接的には会話に加わることができたので、昨日ほどの疎外感は感じませんでした(昨日の授業がサバイバルすぎたのね、きっと)
今日一番課題だったのはオランダ語の発音。授業では隣の人と単語の読み上げをして、長音と短音、どちらの発音をしているのかを聞き分けなければならないのですが、とにかく私の発音が酷すぎてペアのシリア女子、大苦戦!
(例えばmaan"マーン"(月)とman"マン"(男性)という単語を私が発音しても彼女には全く区別がつかないほどわかりにくいらしい)
本当に申し訳なかったな…でもこれって簡単そうで意外と難しい!特に日本人には耳慣れない音がいっぱいあるので、このレッスン方式だと私と当たった人は永遠に正解できないという恐怖のスパイラルに嵌ります
授業後、ピーター先生にそのことをさりげなかく伝えてみると
ピーター先生「うーん、そんな分かりにくいかなぁ?とりあえず”Rotterdam”(ロッテルダム)って発音できる?」
(私、渾身の力で発音)
ピーター先生「うん、そこそこできとるやん!大丈夫!以前担当した中国人よりも上手いで」
いや、先生!そういうことではない巻き舌のR以外にも至る所で発音に躓いてるの!(しかも中国語と日本語は全く異なる言語構造してますから!)
趣旨を説明しても先生にはなかなかわかってもらえず、次回からもクラスメイトが私の発音に苦しめられることが決定(ホントにごめんなさい!でもこれが精一杯なの!!)
ピーター先生「ところで今日の授業はどうだった?難しかったかな?」
私「いえ、今日は英語でも指示を出してくれたり、発言する機会が多かったので救われました。ありがとうございます」
ピーター先生「これから先はちょっとずつオランダ語だけの指示も増やしていくけど.今はまだ話すの難しいよね僕の妻もウクライナ人でね、オランダに来てからも会話はしばらく英語だったから君の気持ちはわかるよ。まあ、ちゃんと勉強してれば君もそのうち慣れるて!」
私「はい。他の生徒さんたちがこんなにオランダ語話せるのは意外でした。彼ら本当は初級じゃないですって笑」
ピーター先生「君は自国でオランダ語テスト受けてから来たのかい?」
私「日本でオランダ語のテストとは…」
ピーター先生「あ、ごめん日本人は受ける必要ないんだったね。他の生徒さんはオランダのビザ取得の為に、あらかじめ自国でオランダ語のテストに合格しないといけないから、最初から話せるのもそういう事情があるんだよ。あと彼らは既にオランダに数年住んでるから話すのは慣れてるしね」
今、謎が解けましたよピーターさん
なるほど!日本人など先進国出身の人はビザ取得の要件に(オランダ渡航前に)語学テストに合格することは含まれていないのですが、その他の地域ではこのテスト合格がビザ取得の要件になっています。そのため前もってオランダ語の基礎がわかった状態で入国するため、妙に話せる人が多かったのです
そりゃ、私だけ話せないわけだわ…
いや、語学テスト合格がビザ要件に含まれないことはとってもありがたいんです!私なんかそんな条件だったら永遠に入国できないですから…でも皆、生活の質の向上を求めて勉強し、様々な困難を乗り越えてここまでやって来たんだなと思うと頭が下がります
私みたいな棚ぼた的移住ではなく、自分の人生をかけた移住を果たした人々のやる気たるや半端なものではない!
この学校は週3回あって、ピーター先生は週1で初級クラスを教えるとのこと。つまりは週2回は昨日のようなサバイバルクラスになるということですやん…
あぁ、できるなら全部ピーター先生でお願いしたかったよぉ
授業後、先生とは結構長話してました。
ピーター先生「君は日本の大学は出てる?」
出た!学歴社会オランダ!(この手の質問は本当にあらゆる人から聞かれます)
私「はい、一応学位はとって卒業しました。」
ピーター先生「じゃあ大丈夫さ!君はきちんとした教育を受けているし数ヶ月もあれば彼らよりも上達するって!」
なんか昨日も他の先生が同じようなこと言ってたけど…
あの…皆さん、私の学歴に期待しすぎです。
彼らはきっと知らない、日本の文系大学生がいかに勉強してないかなんて、きっと知らないんだ!(もちろん懸命に勉学に励んでいらっしゃる文系大学生様もおられますよ!そういった方々には語弊のある表現ですみません。)
とりあえず私とその周囲はとにかく大学時代は好き勝手やってたので、欧米の大卒者とはわけが違うのですが、とにかく教育受けましたで、というと先生たちは若干嬉しそうにしてるんです。やっぱりオランダって差別はタブーとかいいながら学歴だけは気になる社会構造なのかしら…
明日からはとにかくリラックスするぞ!
今日は一日晴れ!学校から家までの40分の帰り道は散歩も兼ねて日光を浴びてビタミンD精製に励むのみ(考え方がだいぶオランダ人化してきたな…)