　菊は秋の花というイメージが強いと思います。ですが、キク科の花の大半はむしろ春咲き。秋咲きは少数派なんじゃないかなあと。

　春から初夏にかけて群舞で彩りを添えてくれるキク科の花々を、野花、園芸種ミックスで並べてみたいと思います。
　ガーベラやガザニアのように一輪でも華やかな花は今回お休みね。(^_-)☆

　気の早い連中は真冬からもう咲き出すんですが、今年はむしろお寝坊さんが多かった印象のハハコグサ。春の七草の一つですが、意外に花期が長いです。場所によってはまだ咲いています。
　地味なように見える花ですが、この仲間の中ではむしろ美しい部類に入るんじゃないかと。

　ミヤコワスレも秋花っぽいイメージながら春から初夏にかけて咲く花ですね。ヨメナが秋花なので、混同されているかもしれません。
　ミヤマヨメナの品種改良で作出された花なのでやや暑さに弱いものの、丈夫で育てやすい花です。

　ノースポールは早春から花着きの苗が出回り、丈夫で草丈が低いので花壇のアレンジによく使われます。アブラムシがつきやすいのが難点かな。
　訪花昆虫に好まれる花で、虫の写真を撮る時にはとても頼りになります。花期もかなり長いですね。

　マーガレットは白い花弁に黄色い花芯というイメージが強かったんですが、黄色やピンクなど花弁に色の入った交配種が増えましたね。画像のはピンクマーガレット。自宅でもクリーム色のを育てています。
　概して暑さに弱いんですが、耐暑性は品種によって差があるようです。

　ニガナ。花弁の数が多い野生種が多い中、こういうすっきりした咲き姿の花は逆に印象的ですね。花弁が多い変種のハナニガナが、逆に無個性に見えてしまいます。
　ありふれた雑草なんですが、ボリュームや華やかさがないのであまり見てもらえないような……。

　ハルジオンも満開になりましたね。もう少ししたらヒメジョオンとバトンタッチかな。
　今年はなかなか好天下で花を撮れず、イメージがどよんとしています。もちろん花はきれいに咲いているんですが……天気がよくないと訪花昆虫も少ないし、いいことが一つもありません。ぴかっと晴れないかなあ……。

　ご存知ヤグルマギクです。青系の花を咲かせるキク科春花の代表格でしょう。花はエディブルフラワーとして利用でき、ハーブティーにもよく配合されていますね。
　代表格の青だけでなく、白や紫、ピンクなど他の花色のものもたくさん作出されています。花壇から逃げ出して半野生化するほどたくましいのも特徴です。

◇　◇　◇

　春の菊花が一段落すれば、今度はマリーゴールドやジニアのような元気な夏の菊花が咲き出します。
　我が家のベランダメンバーもそろそろ衣替えだなあ……。

　　姫卯木過ぎ行く刻（とき）に手折られず

Cornflower Blue　by Great Lake Swimmers

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