　季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)
　昨年はきのこの発生量も発生種数も少なかったので、あまり画像を撮っていないと思っていたんですが、それなりに溜まってました。季節外れになりますがご容赦ください。

◇　◇　◇

「周りの連中がゾンビ化しているが、俺らがやらかしたのか？」
「因果関係はないよ」

「周りの連中が腐り果てているが、俺らがやらかしたのか？」
「因果関係なんかないってば」

「ちょっと待て。そもそも俺らはここにいていい存在か？」
「なんの因果が祟ったんだろうなあ……」

(^^;;

　黄色系のきのこを並べてみましたが、人によってはおかしいなと首をかしげるかもしれません。

　一、二枚めはニガクリタケ、三枚めはオオワライタケで、どちらも木材腐朽菌。本来なら倒木や切り株から発生するきのこなんです。でも、いずれも地面から出ていますよねえ……。

　いえいえ、特に因果関係が崩壊したわけではなく。つじつまはちゃんと合ってます。
　実は、きのこの真下に木材が埋まってる……というよりも、木の根が真下にあるんですよ。だから、地面から出ているように『見える』だけ。トリックとしてはとても単純です。ですからきのこと一枚めのハシバミの殻、二枚めの腐った落ち葉とは因果関係がありません。

　問題は三枚めです。オオワライタケも真下にある根から出ているんですが、元気な根を腐らせて発生するきのこではないはず。あくまでも枯れ木を腐らせるきのこです。でも、背後の木は生きてるんですよ。どういうこと？

　わたしもしばらく首を傾げていたんですが、ははんと気づきました。
　背後の木はシラカシなんですが、カシノナガキクイムシの激しい攻撃を受けているんです。

　黒いところが虫の穿孔部位。木は生きていますが、穴だらけなんです。当然、中に腐朽が入りやすくなります。虫害の影響が地上の幹だけではなく地下の太い根にも及んでいるということなんでしょう。
　そして。因果関係が判明しても安心できません。虫害も腐朽も木材強度の著しい低下をもたらします。強風の吹き荒れる日に大きな木が根本から折れてばったり倒れるんじゃ、危なくてかないませんから。(^^;;

　　凩（こがらし）で折れた小枝に神籤（みくじ）の帆

　おみくじを参道の枝に結ぶのはやめましょう。木を傷めますし、整備作業の支障になります。

Cause / Effect　by Meltberry

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