ああ、新緑ってきれい。深呼吸しましょう!

こんにちは、干支読みのスワンです。

 

こないだから死んでも生きている話を書いているんだけど、

今日のはちょっと怖め?

 

心理療法を受けてくださった中で、最年長だったA子さん。

若かりし頃の私のハートに、

いろんな意味でぐさりとささったケースのひとつ。

 

認知症の診断もなく、極めて頭脳明晰な方でした。

そんな人生の先輩は、とっても恥ずかしそうにこう言いだしました。

(内容は当然ながら少し加工しています)

 

〜〜〜

 

 

私ね、、、毎日こう、胸のあたりがモヤモヤとして

それでお願いしたんです。

 

私、変なんですよ。

何ていうか、、、いまだに、母を生きているって感じがして。

こんな年でお恥ずかしいのですが、

母のことがいつも頭から離れないのです。

 

母は完璧な人でした。

 

あの時代にね、商売を切り盛りしながら私たち姉妹を育ててくれました。

いつもキチッとしていて美しく、笑顔をたやしたことがありませんでした。

母がつらそうな、苦しそうなところは一度も見たことがありません。

私も、そんな母を裏切ることのないように、

母のように笑顔をたやさずと思いながら育ったんですね。

 

母に憧れました。

私の夢は、母になることでした。

子どもをもつことではないですよ、目の前にいる母に。

この母になるのが夢だったんです。

 

母はなんでもできて、なんでも知っていましたし、

私の世界のすべてでした。

ですからなんの疑いもなく、母のいう通りにしてきました。

 

今思えば、私は人生なにも自分で決めていないんです。

仕事や習い事、結婚相手も選んでもらいましたし、

当時はそんなものだと思って、疑問に思いませんでしたのよ。

 

それでお見合い結婚しまして、夫の家に入りまして

長男を授かったんですね。

 

私の実家は女所帯でしたので、男の子の扱いっていいますか

男の子がどう育つのがわかりませんでね。

なかなか手のかかる子でしたもので、

 

それでお乳の出が悪くなってしまったり、寝込むことがあったりしまして、

お姑さんにも、さんざん嫌味を言われたりしましてね。

 

そんな時にも常に母のことを思ったのです。

母のお乳なら出るにちがいない、母ならこの子を上手に育ててくれる、

母に代理を頼もうなんてね。

 

それでね、私これ、はじめていうのですけど、、、

里帰りさせていただいたときに、母が上手に長男をあやしているのをみて

はじめて嫉妬をおぼえました。

 

その時の、胸のあたりの嫌な感じを今でも憶えています。

それなのに、帰ってきてこう思いました。

 

そうだあんな風にうまくやらなくちゃって。

 

 

母ならこんな時どうするだろうとばかり考えて過ごしていましたから、

いつしか、私は、私がどうしたいかなど忘れてしまって

母と同じであることで、母を喜ばせ安心させる

というのが基準になって生きていました。

 

そのうちに、もしかすると私は

母を生きているのではと感じるようになったんですよ。

この年になっても。

 

そしたらね、胸のあたりがモヤモヤするような感覚が

蘇ってきてしまったんです。あのときの。

 

私はいまだに母の操り人形のような、

母が私の中に生きている気がしてたまらないのです。

 

大げさですけど命が乗っ取られているような。

私の命は母の代理のような。

 

未だに母の声が聞こえてくるんですよ。強烈にはっきりと。

これでいいのよっていうんです。

よくないですよ!私は私の人生を生きていないのですから。

 

私は私を生きずに、死んでゆくのだわ。

そんな気がしてたまらなくなって、私は死ねないです。

 

母はもうとっくに死んでこの世にいないんですよ。

それなのに、まだ生きているとしか思えません。

 

それに私は母が天珠を全うした年齢より、はるかに長生きしております。

最後ぐらい、自分らしく生きたいです。

このモヤモヤどうしたらいいのでしょう。

 

 

セラピーは数回にわたりました。

イメージ言葉が多い方だったので、当時の催眠療法を採用してみました。

 

変性意識状態になったA子さん。

今、どこにいて何をしているか聞いてみると、

 

「人形劇をみています。昔母とよく行った教会の。

人形は聖母マリア様でキリスト誕生の劇です」

 

といいます。

あなたは観客ですか?というと

 

「、、、いいえ私が人形ですね」

 

といいます。

上を見上げてください。誰がその人形を操っていますか?

 

と聞くと秒速で、

 

「母です。」

 

と答えました。しかし私は続けました。

 

よーく見てください。もっとよーく。

目を凝らして見て。というと、時間をおいてこう言いました。

 

「あら、、、?私かしら。そっくりだけど、、、」

 

よく見るとそれはA子さんだというのです。そして、

 

「あら人形、、、私ではなくて人形なのは母の方ですね。

マリア様の人形は母です。私が母を操っていたんですね」

 

と言いました。

 

 

その意味は、2つに取られました。

ひとつは、子ども(私)のために理想の母として生きてくれたんだという理解。

 

もう一つは、聖母像に仕立て上げた母を、

自らの心のなかで、理想化したり、怒りの矛先にしたり

まるで自分の心を都合よく操るようにしていたのは、自分なのだと気付かれました。

 

さらに、

 

「これでいいのよって私の声だったんですね。

そういえば、私と母の声はそっくりでしたの」

 

と。

~~~

 

大人の都合上、こうまとめるしかなかったのですがw

いや実際はこんなスムーズではなく紆余曲折ありました。

 

でも最後はこう終わったのです。

そしてほどなくして、彼女は天珠を全うされました。

 

 

80eighty越えしてても、まだお母様問題を抱えている人、

実は少なくありません。

 

そして、みなさん口を揃えて仰います。

「母は亡くなっているのに、まだ私は母を喜ばすために生きている」と。

 

私の場合、それで困っている彼らと出会うわけですので、

そうじゃない人にはまったくもって必要ない話ですけど、

 

なんらかの形で母子分離ができなかったり

共依存など、こじらせてしまった場合、

 

先に亡くなる人は、究極、この場から肉体を手放すことで

「ほら、私とあなたは違うのよ」

と示してくれてると思うことが、これまで多々ありました。

 

親のお仕事って、最後までそういうことなんだなと。

 

 

そういえば、A子さん関わりのある間、いろんな話をしました。

 

賞味期限の切れた素麺をどうしたらいいか

別れたくても相手が離婚したくないときはどうしたらいいか

海外から箪笥を運ぶにはどうしたらいいか

タイタニック号が沈んだのはいつか、などなど

 

どんな方向から質問をしても、必ず何かしら答えてくれるA子さん。

 

ある日、

 

ほんとになんでもご存知なのですね。

A子さんの口から一度もわからないと言われたことがないです。

 

というと、

 

「わからないとは言えないのよ、癖で。」

といいました。

 

すかさず、

お母様もそうだったのかもしれませんね。

 

というと、おでこにたくさんシワをよせて

お茶目に目をまん丸くされていました。

 

あの顔が忘れられません。^ - ^

 

 

=========================

 

干支の世界で、親子は共通の、

または非常に似通った干支を持ち合わせています。

 

干支読みの世界に、私が勝手に愛を感じるのは、

自分の中に、親や先祖の干支が在ることを見られるからです。

 

「命をふりかえる時間」

干支読み士認定講座の体験バージョン

 

干支一粒一粒が織りなす、私という風景。 

私が地球の風景だったら、こんな感じ!を見てみませんか?

簡易命式表をおわたしします。ご興味あらば画像をクリックしてねキラキラ

 

直近は、

2022年6月7日(火)14:00-17:00 受付中です!

 

 

============

賢女のたしなみとして陰陽五行を学びませんか。

 

*6/5(日),6/10(金)6/11(土)

14:00-17:00 *最終日試験+1時間

 

画像をクリックしてねキラキラ

 

 

=========================

新規登録でスペシャルメッセージをプレゼントプレゼントLINE
友だち追加
=========================

 

いつも、読んでくれてありがとう!!!💖