俺たちが付き合っていると言うと「意外」とよく言われる。
小柄で少し神経質なスクラムハーフの俺と大柄でおっとりしたプロップのあいつの組み合わせだと、意外に見えるのは仕方ないのだろうと思う。
けれど俺はあいつの大きな身体に包まれて眠るのが好きで、硬いけれど暖かなそれが練習でささくれた心を癒してくれる。
全然違う俺達が一緒にいられる奇跡を噛み締めて今日も俺は愛する男の胸の中で眠るのだ。

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ハリネズミみたいな彼氏が針を畳んで俺の胸の中で眠っているのを見ると、守ってあげなくちゃと思う。
スクラムハーフとして小さな身体全部を使ってグラウンドの支配者となる俺の彼氏の無防備な瞬間は、今のところ俺しか知らない。
今は支配者として神経を尖らせる事なくただただ優しい夢の中でその疲れを落としてほしい、と願いながら彼の専用抱き枕になる。





プロップとスクラムハーフのBLが書きたいなーとここ数日思っていたので吐き出し。