日本テレビの金曜ロードショー

すずめの戸締り

 

 

上映の時にいろいろ話題になっていた作品だけど、このころいろいろあって

興味が持てなかった。

今回ノーカット上映ということでテレビで見た。

 

2024年は元日から能登半島地震があり、そういった大自然にはけして抗えない

人間の弱さを描くものかなと思いながら見ていた。

 

この映画が描いていたのは3.11の心を抱えてそれでも頑張って生きてきた人が描かれている。

 

今日は金曜日、20時から烏賀陽弘道さんのウガ金というYouTubeをみていた。

福島で3.11を迎え、山形に9歳から移り住んだ13年後の青年の話。

本当のことを伝えてほしい

その思いで、今は政治家を目指しているという。

 

 

今はまだ22歳ある、

選挙に出られる25歳を超えるまで政治家のスタッフとして働いているという。

9歳まで育った福島ではなく、人生の半分以上を過ごすことになった山形県の政治家になりたいという

 

4歳で被災し、母子家庭の母を亡くし、母の妹に引き取られたすずめ。

叔母である女性は、独身で働きながらすずめを育てた。

明るくふるまう女性であっても、心の中には言えない感情もあった

ある出来事でその封印がとかれ、どろどろとした胸の内、本音をすずめにぶつけてしまう

そういう気持ちもあったのは確かである。でもそれだけじゃない、

そこにはちゃんと相手を思う気持ちもしっかりとある。

 

すずめの戸締り の映画の中で描かれる幸せないつもの朝、

みんながおはようと言って家を出る

そしてそのあとにおこる大惨事。

当たり前を押しつぶす津波。映画ではその描写は描かれないが、当たり前の日常が

挟み込まれたその場面、私は涙が止まらなかった。

 

動画の青年も山形でどっしり足場もかため、そして恋人もいるという。

素晴らしい笑顔で、政治家になる夢を語っている。

烏賀陽弘道さんは、伝えることにフェアであることを大事にしているので

青年がどの政党の政治家の下で働いているのかは、伝えない。

 

東日本大震災は、まだ終わっていない。

少なくとも、福島は復興したとは言えない。

 

太字部分はすずめの戸締りについて書きました。