湿(うるおい)を保つ、と書いて保湿ですが、

乾燥肌は

①そもそもうるおいがないか、

②あってもそのうるおいを保てない

肌なので、

①に対しては「うるおいを外から与える」

②に対しては「うるおいを逃がさないようにふたをする」

というアプローチをしましょう。

 

当然、①と②では使う保湿剤が違うわけです。

①はうるおいそのものを与えて、

②はふたを与えるわけですから。

 

とはいえ、ほとんどの乾燥肌の方は、

①と②の両方を満たしていると思うので、

結局うるおいとふたの両方を与えることになります。

 

ドラッグストアに行くとたくさん保湿剤があります。

化粧水、ローション、美容液、乳液、クリーム、ジェル。

 

これらすべてはざっくり次の3つに分けることができるんです。

 

A:水っぽい保湿剤

B:油脂っぽい保湿剤

C:AとCの中間っぽい保湿剤

 

では①そもそもうるおいがない肌、には

ABCのどれをまず塗ればいいのでしょうか。

 

A:水っぽい保湿剤

です。

 

具体的に言うと、化粧水、ローションと呼ばれていて、

透明でシャバシャバしたものが多いです。

とろみのついたものや、ジェル状のものもあって、

ジェル状のものはジェル、ジュレ、ゲル等の名前がついています。

 

では②のうるおいはあっても保てない肌、には

どれを塗ればいいでしょうか。

 

B:油脂っぽい保湿剤

です。

これを一番肌がうるおっているタイミングで塗ります。

お風呂あがりか、水っぽい保湿剤を塗った直後がおすすめです。

 

油脂って、「油」と「脂」からできてますよね。

「油」は液体で、「脂」は固体です。

台所でいうと、サラダ油、ごま油、オリーブオイルは「油」で、

バター、マーガリン、ラードは「脂」ということですね。

 

保湿剤的には、

油:ベビーオイル、オリーブオイル、ホホバオイル等

脂:ワセリン、シアバター等

ということです。

 

じゃあ、Cの「中間っぽい保湿剤」って何なの?

何のために存在するの?

 

Cは、水と油脂を界面活性剤で乳化した保湿剤です。

界面活性剤とは、本来なら混ざり合わない水と油の仲立ちをして、

混ざったような状態にしてくれるもののこと。

 

台所でいうと、マヨネーズです。

酢(水)と油を卵(界面活性剤)でつないだものがマヨネーズなので。

 

保湿剤的には、

乳液、ミルク、ミルクローション、ミルキーローション、

クリーム等の名前で呼ばれているものたちです。

 

Cの使い道としては、だいたい次の二つ。

 

「うるおいが足りず、うるおいを与えても保てない肌」に

Aの水っぽい系とBの油脂系の両方を塗るのが面倒なとき、

Cだけ塗る。

 

Aの水っぽい系の後にBの油脂系の両方を塗るときに、

弾いちゃってなじまないのが気になるときに

つなぎにCを塗る。

 

もっと細かい保湿剤の選び方については

また後日解説しますね。