脳梗塞の母との日々その11
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母と向き合う中でわかってきたこと
つくづく子供は親を助けるために生まれてくる
それも自分で選んでいるということがわかります
何でこんな人達のところに生まれてきちゃったんだろう
誰も生んでくれって頼んだ覚えはない
子供の頃思ったことがあるかもしれません。
今こうして母と向き合い考えて見ると
私もこの人もお互いが魂成長させるには最適な相手を選んできたことを感じます。
そして娘の存在もそれを実感させてくれます。
娘が私に気付きを与えてくれ、母は私や娘から気付きを得ている。
退院後の母の気がかりは一切顔を出さない次女の事でした。
何で?何かしちゃったのかしら?という感情があっという間に怒りにかわります。
なんて薄情な子なの。
私が様子を見に行くたびににその話が始まりしばらくすると遺書の話になります。
紙に殴り書きで何もしない次女には何も残しません。と書いた紙があちこちから出てきます。
カーペットの下やテレビ台の下に隠してあるからと出してきます。
確かに入院中も1.2度顔を出しただけでそれ以降一切顔を出さない次女。
母に対する感情を処理することができずにかかわりを避けることで
自分を保っている。
ひとまず命に問題もない
兄や叔父、私もいる
関わらないという選択を彼女の中でしたのでしょう。
痛いほどわかります
だってうちの母親
かなり毒親です
本人全く気付いていないけれど。
でもその毒っぷりが母の本質ではないということが
わかっているから。
私はこうして向き合うことができるようになっただけです。
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母の中にはあんなにしてやったのにという感情が渦巻いています。
先日もまた新しく遺言を書いたからと言って封筒の裏に書いたものを見せてきました。
絶対にあの子には何も残してやらない。
残すほどのものはないじゃん・・・
それよりも祖父の遺産相続がきちんと処理されずに父が亡くなり私たちの代にまで遺恨が残っている。
面倒なことしか残っていないのです。
妹からしたらそんなもんいらんわボケがとなるかもしれません。それは置いといて。
あまりにしつこく言うので、
よし分かった。
じゃあ今からちゃんと専門家を呼んできちんとした書類にしてもらおう。
さぁ!とけしかけました。
本当にあなたはそうしたいんだね。
何もしなかったことに対する恨みや憎しみで物事を進めていいんだね?
ここはまた
理解できるかわからないけれどきちんと話をしてみよう
Drからの説明では理性の部分のダメージがあるので
本能的になっていますといわれました
じゃあ。催眠状態に入れなくても
そのままセラピーができるんじゃないか?
そのまま意識の奥まで届くんじゃないか?
毒吐きまくりのなのは本質を覆っているベールがゴミだらけなだけ
これを取り除けばこの人の本来の姿に近付くことができるんじゃないかしらと思ったのです。
なので頓珍漢ながらも意識がはっきりしてきてからはしっかり向き合って話をすることにしているのです
怒りと憎しみからの行動は怒りと憎しみの結果しか生まないんだよ。
写し鏡なんだよね
その人は自分の姿を映し出しているんだよ。
あなたが怒りや憎しみを表現したら相手にそれが映し出されそれを見ることになる。
あなたが愛や感謝を表現したら相手にそれが映し出されるからそれを見ることになる。
妹に対する感情は怒りと憎しみしかないでしょう。
今あの子が来たって映し出される世界は怒りと憎しみでしかないでしょう。
来るわけないじゃん。
私で考えてごらん。
あなたは私に感謝の気持ちを感じている。
それはわたしがあなたに感謝をしているからだよ。
自分癒しをし続けてからまるでお試しのようにあなたが倒れたことは、
自分がどこまであなたに対するネガティブな感情を手放せたかを確認することができるチャンス。
向き合ってみて大丈夫な自分にうれしくて仕方ないのよ。
こんな機会をくれてありがとうって思っているの。
私から怒りや憎しみを感じないでしょう。
だからあなたも私に対してその感情を持たないでしょう。
じゃあ自分に置き換えてみよう。
あからさまに怒りや憎しみの波動が出ているところに人は寄ってくるかな?
あんなにしてあげたという感情をちょっと視点を変えてみよう。
あなたは孫の世話をしたくなかったの?
嫌だったの?
違うということを自分からいいます。
違うよねじゃあどう感じていたの?
なぜ面倒を見てあげたの。
母はかわいい孫と一緒にいることができて、うれしかったことをしっかりと認識しました。
その時間を与えてくれたのは誰なの?次女である妹です。
でもね
なんで。あの子は手がかからなくて本当にいい子で。
あなた達みたいに父親からの激しい暴力を受けたわけでもないはずなのに。
何が不満だったの・・・
こればかりは人は主観でなやむのよ。
でもねそれはあなたにはどうにもできないことなの。
あなたは孫も誰も来てくれないことを嘆いているよね。
あんなにしてあげたのにって。
孫って言ってももう成人しているか中学高校
自分の生活があるよね。
自分の事しか考えてないのね私。という母。
はたから見ていても孫に対する異様な執着を持っていた母
兄たちが離婚する際
孫ちゃんは絶対に渡さないとごねまくり孫本人からも嫌がられていた母
ゆがんだ愛情は歪んだ結果を生み出します。
全ては今までの母の接し方の結果です。身から出た錆。
でもそこまでたどり着くことはなかなかできません。
私が悪いという感情もただの自己憐憫で終わってしまいます。
どうせ私が悪いのね。いじけておしまいです。
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知的障害の孫娘に対する差別の感情を持っていた母。