ヒプノセラピーとの出会い | 八ヶ岳原村のヒプノセラピスト

八ヶ岳原村のヒプノセラピスト

八ヶ岳の麓標高1400m自然の中でヒプノセラピー&知的障害の娘と農業をしながら暮らしています。移住4年目


ヒプノセラピーを学ぼうと思ったきっかけ

 
 
知的障害の娘が
特別支援学校時代教員による行き過ぎた指導という名の暴力を受けPTSDを発症し引きこもり暴れるようになり、このままじゃ家族が壊れてしまう。
私が壊れてしまう
 
自分を変え、もっと強くなりたい
娘と共にもう一度生きる力を取り戻そう
そう思った事がはじまりです。
 
 
 
自分に直接起きる出来事はなんとか乗り越えてこれた。でも、命よりも大切だと思っている存在が傷つけられた時。
 
生きる気力を奪われるのです。
 
 
気が付けなかった。助けてあげることができなかった。自分を責め続けます。
 
相手に対する怒りよりも、嘆き悲しむことよりも、
自分をひたすら攻め続け、時間はその時で止まっていました。
 
 
 
PTSDで引きこもりあばれる娘をどうすることもできません。
 
 
 
このままではこの子は自立ができなくなってしまう。
なんとか社会に戻れるようになってほしい。
 
 
そんな思いで更生施設に入所させる手付きを進めました。
家庭や学校、施設で手に負えなくなってしまった障害を持った方たちが暮らす完全寮生の更生施設です。厳しく管理され指導される。
 
入所者の方たちは皆さん本当にしっかりされていて、
どこに問題があるのだろうと首をかしげてしまうくらいでした。
 
親子体験入所の際、
3か月ほど前に入所した娘と同世代の男性がガラスに飛び込み職員数名で抑え込んでいました。
血だらけです。
娘はパニックを起こしています。
 
 
 
私はここにさえ入れれば大丈夫娘は自立できる。
社会に戻っていける。そう思い込んでいるので何も感じません。
 
帰宅後
 
大反対する主人の話に耳も傾けず準備を着々と進めていました。
 
そこでいただいた課題毎日雑巾がけをさせる。
 
 
ある日なかなか起きてこない彼女をたたき起こして、
雑巾がけをしておくように言いつけて仕事に出かけました。
 
すぐに主人から様子がおかしい戻ってこい。と電話がありました。
 
 
慌てて戻ると泡を吹いて真っ青な顔で倒れている娘がいました。
 
具合が悪かったんですね。
 
私は気が付かなかったんです。
廊下には絞った雑巾が転がっていました。
 
起きてやらなくちゃと思ったのでしょう。
 
 
その時主人から
 
「もういい。俺が娘の面倒を見るからお前が更生施設に行け」と怒鳴られました。
 
お前がイケ。
 
目の前で真っ青になっている娘と彼の一言。
ハンマーで頭を殴られた気がしました。
 
何をしているのだろう?
 
 
私は気付けなかったひどい母親。私が悪い。
そんなことばかりで、彼女の心に寄り添うということが
一つもできていませんでした。
 
 
まだあの出来事から一年もたっていないのに
何とかして社会に戻さなくちゃ。
早くしないと自立できなくなってしまう。
そんなことばかりです。
 
 
娘は全身を使ってNOと意思表示をしたのです
 
 
本当に
主人の言うように母親更生施設があるとしたら、
私が行くべきだと思いました
 
 
この出来事があってから、自分を変えなくてはいけない。もっと強くなりたいどうすればいいのだろうと考え始めたのです
 
 パソコンに
「意識を変える」というワードで検索をしました。
 
 
そこでたどり着いたのが、
師匠宮崎ますみさんのヒプノセラピー前世療法ワークショップです。
 
不思議なのですが、ポンと表示されたのです。
 
よくわからないけれど、とりあえず行ってみよう!となったことから現在まで続いています。
 

 
学びの中で意識のカラクリを知り、
 
娘に寄り添い彼女がどうすれば穏やかに過ごせるのだろう。
 
それは私自身が穏やかであればいい。
私自身が心を整えていけばいい。
そして彼女を信頼する。
彼女自身の立ち直る力を信頼することだとわかりました。
 

 

 

おびえた表情で玄関でひっくり返り頭をポコポコとたたき「反省します。ごめんなさい」と泣き叫んでいた娘の姿を見た時。

 

こんな状態になるまで気付けなかったことを悔やむと同時に、この子はもう笑える日が来ないかもしれない

本当にそう感じていました。

 

今PTSDの症状はだんだんと落ち着いてきています。ただ、誰かが叱られるシーンを見るとパニックを起こします。

 

相棒で右京さんが犯人に詰め寄るシーンや、

サザエさんのカツオが怒られる場面が怖くてギャーとなります。

 

「見なければいいのに」とついつい言ってしまうので

彼女は「見なければいいの。見ない」と自分に言い聞かせながらも見てしまいギャーと毎週なっています。

 

うるさいぞと思う程度で以前のように悲観することは全くありません。

彼女も見終わればケロッとしているからです。

 


 

ヒプノセラピーで自分の心を整えたことで

もう一度しっかりと娘と向き合うことができた。

いくつになってもやりなおすことができる。

 

彼女に寄り添い全てを信頼していく現在進行形で続いています

 

 

 

 

不思議なご縁の続き

 

 

師匠のますみさんが娘の作業所に見学に来た際

 

寝転がって絵をかいていた娘は、すくっと立ち上がり

ますみさんのもとに駆け寄り

 

「久しぶりやっと会えたね」とハグをしていました。えっ??何事??です。

 

今までの様々なことはすべてここにつながるプロセスだったのかもしれません。

 

偶然でなく必然なのですね。