再びカークウォールの街に戻り

ランチをした後、午後は

オークニー島の古代遺跡巡りへ。

 

この島の新石器時代の遺跡のうちの4つが、

「オークニー諸島の新石器時代遺跡中心地」

としてユネスコの世界遺産に

登録されています。

この日の午後はこれに含まれている3つの

遺跡を見に行きました。

 

先ず初めに向かったのは

スカラ・ブレイ(Skara Brae)という

紀元前3100年ごろの石造集落跡。

1850年の大嵐で覆いかぶさっていた

草や土が剝がされて発見されるまで

そのままになっていたため

保存状態がとてもいいそうで。

 

先ずはレプリカの家を見てから。

 

 

レプリカハウスで当時の様子を見てみると

壁には棚が備え付けられ、ベッドや

キッチンらしきスペース。

 

 
 
これはもはや立派な家具付き1Kでは?!
 

住居の入り口には内側からロックできるような

ドアまであり、排水を流す溝も整備され

当時の文明の高さに驚かされました。

 

実際の遺跡はこんな感じ。

 

 
 

10棟ほどの住居や作業部屋があり、

それぞれの部屋は通路で繋がっています。

半地下、かつ貝塚を壁に使うことで

断熱効果もあったそうで…。

 

文明って少しづつ途切れることなく

右肩上がりに発展したのではなくて

栄えては衰え、また一から始めて…

を繰り返して今に至っているのだなあ

と、そんなことを考えました。

 

5000年前の人々の暮らしぶりを

垣間見た後は

ストーンヘンジよりも古いとされる

環状列石リング・オブ・ブロッガー

(Ring of Brodgar)へ。

 

 
 
案内板にもあるように、上から見るとかなり
綺麗な円形になっているみたい。
地上からはよくわかりませんが…
 
 

直径約100メートルほどあり

周囲を壕に囲まれています。

それぞれの石は高さ5メートルほど。

石はもともとは60基ほどあったそうで

全部そろっていたらさぞかし壮観…

 

イングランドのストーンヘンジの石は

ずっしりとして力強い印象でしたが

こちらの石はすらりと天に伸びていました。

 

少し小高い場所にあり目の前の湖を

見下ろせる景色の良さも、ここに

このストーンサークルが建てられた

理由なのかも。

 

最後に見たのはリングオブブロッガーから

5分も離れていない

ストーンズ・オブ・ステネス

(Stones of Stenness)

 

ここも別のストーン・サークルの一部だったようです。

 

何故か敷地には羊が放し飼いに…ニコニコ

 

 

羊さん、カメラを向けると目線をくれましたw

 

 

ここの遺跡は石に近づいて触る事もでき

人も羊も野放しな感じです汗うさぎ

 

 

今回は時間の関係であきらめましたが

(あと予約が取れなかった)

メイズ・ハウという、ピラミッドよりも古い

世界最古の墳墓などもあり、

実はオークニー、古代遺跡や世界遺産好きには

垂涎の場所。

 

今回の旅では古代の人々の生活の一部を

肌に感じて、貴重な体験をすることができました。