先週、スコットランドに引っ越してきて初めて

病院に行きました。

 

娘が夏を過ぎたあたりから体に湿疹のような

皮膚炎のようなものができていたのですが、

患部が胸のあたりだったせいか

娘も病院に行くのは不安だったようで

しばらくは様子を見たいと言い

 

日本から持ってきた軟膏を塗ったりしながら

様子見をしていたのですが

皮膚炎はだんだんと広がってきて

 

体育の授業でプールが始まることもあり、

いよいよこれはちゃんと治さないと、と

やっと重い腰を上げたのが先月。

 

っていうか、私がグズグズしていたのが

本当にいけないんですけどね…

 

病院は電話予約必須ってのが

心理的ハードルが高くてですね…

英語圏にいながら、スコットランドの人の

英語はなかなか難しくて、電話ってなると

なおさら…

日頃のバタバタにかまけてつい

あと延ばしにしてしまい、娘には

ほんとに申し訳ないことをしましたショボーン

 

ご存じの方もいるかと思いますが、

イギリスにはNHSという皆保険システムは

あるものの、

日本のように好きな時に好きな病院に行って

すぐ診察してもらえるという仕組みでは

ありません。

 

どうするかというとまずGP(General Practitioner)

という総合診療医にかかりつけの登録をして、

何かあったらGPに予約をして診てもらい、

さらに必要があればそこから専門医に紹介して

もらうという仕組み。

 

一方、

薬局なら予約の必要もなく、簡単な症状は

薬剤師さんがその場でヒアリングをしたうえで

適切な薬を処方してくれるので

まずは薬局へ行ってみることにしました。

(その場合も薬代は無料なのでありがたい)

 

薬剤師さんに患部も診てもらったところ

真菌か細菌が原因の皮膚炎かもしれないので

なるべく早くお医者さんに行って

診察を受けて検査をしてくださいとのこと。

 

そうか…やっぱりGPに電話か…ネガティブ

 

GPの診察は無料、処方の薬も無料、という点は

素晴らしいのですが、診察までにかなり時間が

かかるのが難点。

コロナもまだ地味に流行っているし、

人手不足もあって今は余計待たされるようで。

今回も10月半ばに電話をして、

初診の枠で予約できたのが11月下旬。

 

予約の際に「緊急ですか」と聞かれはしたんです。

そしたら緊急の枠で早く見てはもらえただろうけど

化膿したり、痛みが強かったりじゃないし、

もっと緊急な人もいるかもしれないと思うと、ねえ…

 

毎日医療ひっ迫や医療従事者のストの話なんか

ニュースで聞いていると、遠慮してしまうというか…

早く何とかしたいのはやまやまなんですけどね。

難しいですよね、そこの判断。

 

という訳で先週診察を受け、検査結果が出るまで

真菌と細菌両方に効くステロイドの塗り薬をもらい

症状も日に日に改善。

検査結果は数日後に電話で連絡をもらい、

症状が改善していることを伝えると

もっと弱い薬の処方箋を最寄りの薬局に

出しておくので、7日目からそちらに

切り替えてください、とのこと。

もちろん、症状の悪化や急変があればすぐに

診るので連絡をください、と。

 

うーん、やはり合理的。

初診はやっぱり対面での診療が必要だけど、

薬を出して経過だけ確認するとか、処方箋だけ

出すとかは電話でできるのありがたいな。

先生だってその分必要な診察に時間をさけるし

ひいては無駄な医療費の節約になるだろうし…

 

もちろん本当は対面の診察が一番確実だし

安心ではあるけれど、日本のように医療費負担が

膨れ上がる状況では、かなり参考にできる部分が

あるような気がしました。

 

日本は寝てれば治るただの風邪でもすぐ病院行くからね…

 

逆にこれだけ合理化しても初診にこぎつけるまで

一カ月もかかるイギリスのNHS、どうなの??って

思っちゃうけどね…無気力

 

海外生活していると、おちおち病気もできない、

っていうのが地味に大変です。持病をお持ちの方とか

本当に気が気でないと思います。

 

でも今回の娘の病院がなければ、家族全員

この一年間一度も医者にかからず生活していたので

よくがんばったなあ、と改めて思う次第です。

 

来月日本に帰ったら、先ずは健康診断と歯医者です!