7月11日、

私の受賞がつづいたことのお祝いとして、

素晴らしい発起人の方たちが祝賀会を催してくださいました。



©️Hidemi Seto 


皆さまへのたくさんの感謝の気持ちを最後のスピーチで話したのですが、

この日にいらっしゃらなかった皆様にも是非ご一読いただきたく、

このブログに残しておこうと思います。


長くなりますが、よかったらご一読ください🙇‍♀️




©️ Hidemi Seto 



本日は私の受章のお祝いの会にこんなにもたくさんの方にお集まりいただき、心より御礼申し上げます。


そして、発起人のみなさま、ここには残念ながらお越しになれなかった方もいらっしゃいますが、このような素晴らしい会を開催してくださり、本当にありがとうございます。


私は5歳からバレエを始め、今日まで続けてきました。

まさか自分が40年も踊り続けるなんて、考えてもいませんでした。


でも、途中、何度もくじけそうになり、

実際に辞めます、と言ったこともありました。

30代の頃には引退しようと思い、東京バレエ団に退団届を出したこともあります。


でも、くじけそうになるたびに、私を引き留めてくださる方がいて、力強い言葉をいただき、結局踊り続けることになるのです。

そして、その言葉を励みに、もう少しだけやってみようかな、という 積み重ねで気がついたらここまで来てしまいました。


まさかこんな素晴らしい賞を立て続けにいただけるなんて、、、夢のようです。


15歳でローザンヌに出場した時も うまく行かなくても来年また来ればいいや、と思っていたけれど、夢だったローザンヌ賞をいただき、それがわたしのキャリアの始まりとなりましたが、

モナコに留学した時も、毎日朝からバレエに打ち込めることが、夢のようでした。

帰国して、牧阿佐美バレヱ団で先生方のご指導の下、沢山のデビューのチャンスをいただいたり、プティさんに作品を振り付けていただいたり、恵まれた環境が本当に幸せで、、、

そして、東京バレエ団に入団してからは、憧れ続け、穴が開くほどビデオを見続けていたシルヴィ・ギエムさんが踊る『ボレロ』を踊ることになり、それもベジャールさんから直接ご指導までいただくなんて、信じられないような夢が叶った瞬間でした。


今思えば、私はずっと夢を見続けるバレエ少女のままだったのだと思います。


ただの夢見るバレエ少女が ひとつひとつ、徐々にたくさんの夢を叶えていけたのは、私を指導し、導き、サポートしてくださった、ここにいるみなさまと、ファンのみなさまのお力のおかげにほかなりません。


本当はおひとりおひとり、みなさまに感謝をお伝えしたいですが、、、、この場をお借りして、みなさまに心より御礼申し上げます。

そして、両親、家族に感謝しています。



子供の頃にバレエに出会えて、それがわたしにピッタリであったというこの運命に感謝したいと思います。


私は自分の力に反してとても幸運に恵まれていると感じます。

いままでのキャリアで何度も何度も、私は大したことないのになぜこんなに恵まれているのだろう。どれだけラッキーなのだろう、、と思ってきました、


こうしてバレエ人生を生きる中で人との巡り合わせ、縁やチャンスなど、思いもしなかったことが起こり、それは私の大きな支えとなっています。


このラッキーもひとえにいまここにいらっしゃる皆様、そしていままでわたしと出会ってくださった皆様のおかげです。


これからも人を大切に、

感謝の心をもって進んでいこうと思います。


バレエを踊れる時間は永遠ではないけれど、

決まっている舞台に向けて全力で臨んでいくことが今の自分に出来ることですので、

少しでも喜んでいただけるよう努力したいと思います。



将来もこれからの世代の皆様へ夢を与えられるよう、力になれるようなことを、私にしかできないアプローチでしていけたら、と願っています。


その時はまた皆さまのお力をお借りできれば幸いでございます。



これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。



本日は本当にありがとうございました。



上野水香