横向きに立っている男性
…にも見えますが
これは玉座に掛ける皇帝の姿


手には笏を持ち
足元には皇帝権の象徴であるワシの盾
権力者の姿が描かれています。

国を治める皇帝は
政治家や経営者、家長である父親に
イメージされますが

その世界を手にした者
国をおさめる最高権力者として
秩序を維持する責任を負います。


皇帝が君主として領土を守るために
強いコントロール力を発揮するように
主体性を持って向き合うことを
意味するカードです。


自分の人生に責任を負い
計画を立てコツコツ行動し続ける


もし自分がそんな皇帝の力を使うとしたら
どうしますか?
と問いかけてくる感じ


とても男性性が強いので
苦手に感じる方もいるかもしれませんが


独立して一人で暮らしていたり
学生であればクラスでなにかの委員をしたり
小さな子供であっても
自分で着替えたりおかたずけしたり
夏休みのスケジュールを立てて
時間を管理したりと
学校で秩序を守ることを学びます。


リーダーシップをとるということは
ほんの小さなことでも能動的に関わることで
自分の世界をつくっていくような世界観
それを皇帝の力と捉えるなら

誰にでもある皇帝の部分を
引き出すことが出来るでしょう


シンプルな事例ですが
ある女性に
これからどうなりますか?と
聞かれたときに

皇帝のカードがでたので

本当はあなたの中に
なにかあるんじゃないですか?
と聞き返しました。

さあ…としばらく考えて

結局は自分で決めるから
人の言うことは聞けないと思う。

それでも聞きたくなるのよねと

少し明るい表情になりました。

空に星がきらめくなか
裸の女性が 壺の中の水を流 している絵

これは絵の通り
水に流していくという意味で

16番 神の家が壊された後に
こだわりを流していくことで
心が解放に向かうのですが


こだわりというと
自分が大事にしているルール
心の安定を保つために
作り上げてきた
殻のようなものだったりします

ファッションへのこだわり
好きなブランドの服を着ることで
見られたい理想の自分が
あったとしたら

もうそんな風にみられなくてもいい
裸になって素の自分
純粋な自分に立ち返るという
そんなイメージになります。


ある女性が
父親を亡くしたとき

長女で家にしばられることが嫌で
遠方に嫁いだのに
父の介護にもどらざるを得なかったこと
兄弟ともそりが合わず
自分ばかりと不満に思っていたけれど

突然訪れた最期の瞬間に
自分ひとりだけ立ち会った時
父が自分だけに与えてくれた機会と感じ

これでもう終わったんだと
不思議と心がフっと軽くなったそう

ずっとあった執着やこだわりが
水に流されて無になった
純粋な状態って
こんな感じかもしれません


このカードが出た時は
「まあ、いっか」と手放す

 自分の思い通りにしたいという
コントロールを捨てていくような
時期にきているのかもしれません。
 

2頭の馬に引かれる戦車(馬車)にのって
凱旋する英雄の姿です

古代では勝利を祝うパレードの時
山車として戦車にのっていたようです。
戦いに出て、勝って戻った英雄だけが
乗ることができました。


英雄とは
勝つか負けるか分からない戦場に赴き
戦いを果たす行為を成し遂げた人
それは勇敢に挑むことで

スポーツの競技にもあるように
たとえ結果が伴わなくても
挑戦する行為に意味があるという世界観です


そして戦車は領土の外へ出ていく
領土の外に出てまでも獲得したいものが
あるとしたら
あなたはどうしますか?と
問いかけてくるような感じでしょうか


もし結果など気にせずに
自分自身の枠を超えて
チャレンジするとしたら
あなたはどうしますか?


このカードが出る時は
リスクをとってでも賭けにでるとしたら
という視点でみた時

あなたはその勝負に飛び込んでいく?
それとも失敗を恐れて動き出せない?
自分を知る機会になるでしょう。


結果はどうあれ
望みに賭けて行動を起こしてみることが
未来を変えていくことになる
そんなことを教えてくれるカードです。

 

剣と天秤を持つ女性のカード
8番  正義
(マルセイユ版タロット)

中世のヨーロッパでは
正義は美徳と考えられて
宗教画にも描かれていたそうです

正義とは正しい行いのこと
そして公正さの象徴

例えば計算であれば1+1=2の様に答えが等しく
天秤が釣り合っているような状態

ものごとを秤にかけて
もしどちらかに傾いているなら
手に持った剣で余剰を切り捨てるような
冷静に判断を下すことになります。

物事が釣り合っていることが大事なんですね。
裁判であれば犯した罪と罰が釣り合うこと

人間関係であれば
あなたと私は対等という見方

対等に分かり合うために
自分の意見を話したり
情報を伝えあうことも必要になるでしょう

ある女性から
子供が巣立った後に
夫婦2人でどう過ごしていくか
という質問があって

正義のカードが出ました。
ご主人からは
なんでも話してくれと
よく言われているそう

彼女はどちらかというと
理想に向かって積極的に進む
行動的なタイプ

今さら言わなくても分かるでしょ
いちいち言ってられないとか
めんどくさいという感覚も

あったそうですが


その奥には

否定されたことがあって
傷ついたことも隠れていたようです


このカードが出る時は
感情や憶測を抜きにして
天秤で計るとしたら
釣り合っているかな?

公正な判断ができていますかと
問いかけられることになります。


また努力をすれば
必ず結果がついてくる
ということも言えると思います

ライオンの口を押える女性の絵柄

(マルセイユ版タロットカード)

もとになったのは

勇者ヘラクレスの

ネメアのライオン退治のシーン

強さという美徳をあらわした絵が

モチーフとされています

 

試練を乗り越えて成し遂げる強さ

どんな困難のなかにいても

負けないこと

自分の中にある本当の強さが

テーマになるカードです。

 

 

女性がライオンを押さえつけている

手を緩めると噛まれる怖さのなか

手をはなすことができない

嫌でもやめられない状況のなかで

我慢する、辛抱することも

強さとして表現されています。

 

 

ライオンが象徴するものは

なんでしょうか

自分より強く手に負えないような

思い通りにならないもの

 

逃げたくても逃げられない

試練に向き合わされる状況

 

例えば

うっかり電車に乗り遅れて

大切な人との待ち合わせに間に合わない時に

連絡をしようとしたけれど

携帯が見つからない状況

 

必死でバックの中をかき回して

何度も同じポケットを探しても

見つからなくて

そういえば

充電したまま置いてきたと

気づいた時

 

しまった、忘れた

愕然として

それでもカバンのなかを

何度も確認したり

どうしよう

もう行きたくないなんて

思うかもしれません

 

けれど

キャンセルはできないし

遅れても行くしかない

 

その状況を受け入れた時
腹をくくるというか

冷静さを取り戻して

 

他に乗り換えで早く行けるルートはないか

探したり

なにか良い理由がないか考えたりと

するかもしれません

 

 

どうしようもない状況から

逃げずに向き合うしかないことって

こういった小さなことでも

日常的にあるもので

 

そういう経験を通じて

強さを身に着けることになるでしょう

 

そして

人に言う必要はないけれど

(仕方なかったんだよ!)

心の中で自分だけは

うっかりな自分も認めて

あげればいいんじゃない

それが強さなんだよ

 

そんな風に捉えることもできます。