里帰り出産一人目を無事に産み、退院してからのこと。

 

帝王切開したので、体を動かすことさえ結構痛くて、体調が思わしくなかったが

 

家でのんびりすればいいと思っていた。

 

あの人(父)は相変わらずだが、孫を見たら少しは丸くなるんじゃないかと期待した。

 

父のことは嫌いだけれど、我が子のおじいちゃんなわけで、

 

自分の感情を出さぬよう、演技しながら 約一か月うまくやっていこうと思ってた。

 

 

痛みをかばいながらお風呂に入れる。用意した場所はキッチンの物が多く、

 

 動くのにもやや狭かったので

 

「ここじゃあ狭いかあ」ってつい、言ってしまった。

 

そしたら、酔っぱらってるあの人がまた怒鳴り始めた。

 

「なんや!おまえは!!俺の家にケチつけるのか!!」

 

「、、、、、」

 

「世話なるのに、土下座してお願いするくらいの態度は無いのか!!!」

 

そう言われ

 

ベビーを母にお願いした。

 

 母は

 

「手術して痛いんだから。いいの。そんなことしなくって」

 

必死に止めてたけど  私は 震える両手を抑えながら 土下座して

 

「お世話になります。」 と深く頭を付けた

 

手術の傷が痛かった。

 

涙が流れていた。 

 

悔しかった。

 

あの人(父)のためにだけ、やっている土下座。

 

何で、私があんたのために謝ったり、お願いしたりしなきゃいけないんだ!

 

子供は見えてないけど、ごめんね・・こんなおじいちゃんで・・・って心の中であやまった。

 

この時がきっかけで

 

一時、薄れていた感情が再び煮えくり返ってきた。