20年前の子宮がんで闘病中、
抗がん剤で髪の毛がほとんど抜けてしまった。
少しでも気分をUPしたくて、一番いいカツラが欲しいと思った。
入院していた病院には某大手かつらメーカーのカタログが置いてあったので、
その会社で特注カツラを作ることにした。(約40万円)
かつらメーカーから病院に出張採寸に来てくれた。
元美容師だというちょっとおねぇ系の担当者は、
採寸が終わると次のような話を始めた。
ある大学の先生と知り合いになった。
その先生はがんに効くという薬を開発したが、まだ市販はされていない。
自分は先生と懇意にしているので、
特別に実費12000円 (←びみょ~な額)でわけてもらえる。
どう考えてもウサンくさい話。
当時の私も信じたわけではなかったが、つい母に話してしまった。
すると、母は「ぜひお願いしなさい」と言い出した。
私は「でも、ウソかもしれないし・・」と言ったが、
母は「嘘でもいいじゃない。そのくらいなら安いものだし、
お母さんがお金は出すから」と大乗り気になってしまった。
結局、購入することにして、その担当者に連絡したら、
数日して持ってきた。
それはフィルムケース位の容器に入った白い粉。
外側に化学式らしき記号が書かれた紙が貼ってある。
耳かき一杯ほどの粉をコップの水に溶かして飲むそうだ。
しかし、あまりにもあやしい白い粉。
とうとう一度も飲むことはできなかった。
今も家のどこかに眠ってると思う。
いったい何なんでしょう?この粉。(((( ;°Д°))))