10年在籍した会社を退職してから約1年が経ちました。そろそろ冷静に書けるのではないかと思い始めたので、記録を残しておこうと思います。

育児の話はほとんど出てきませんので、ご興味のない方はスルーしていただけますようお願いいたします。


転職関係の記事はテーマ「転職」から、まとめてお読みいただけます。


↓前回



会社名:アカサタナ会社

最後の部長:ハマヤラ部長

として書いています。



私が退職するまでに、優秀な人が続々と退職していました。

事務員については、女性課長、時期課長候補なども辞めてしまいました。

私にとってのお手本、追いかけるべき背中(私は課長になりたいわけではなかったし、なれる器でもなく、仕事のレベルとして追いかけていきたい、目指していきたいと思っていた)がいなくなっていました。

そして、若手も退職。


退職した穴を埋めるための採用は、派遣社員になりました。


つまり、上が抜けて、中間層と中下層が残り、そこへ派遣社員が入ってくる。

人数は微減でも、戦力は激減。



ある程度の経験があって来ている派遣社員は「派遣なのに、これ以上やるの?」という線引きをします。

そこが難しくて、私としては簡単な作業と思ったものを、派遣社員Aさんに派遣社員Bさんに作業共有をしてほしいと頼んだところ、派遣会社にクレームが入ってしまいました。


派遣社員から派遣社員への作業説明なんて、していいのでしょうか?と。


ハマラヤ部長に「あなたも派遣社員だったのだから、わかるでしょう」と言われたので、その場では謝りました。

派遣社員Aさんのキャパを理解していなかったのも、至らなかったなあ、とは思いましたしね。


でも、あなたも派遣社員だったのだから、わかるでしょう、のセリフが時間が経つほどにムカついてきました。


私がアカサタナ会社で派遣社員をしていたころは、派遣から派遣への作業説明は当たり前でしたし、報告書類も派遣社員同士の相互チェックで完了していたものもありました。


そういう時代だった、昔はむかし、と言われそうだけど……じゃあ、部長がちゃんと現代の部の方針として、派遣社員の扱いを厳格に示してほしい、と思いました。


これね、全部、部長には言わずに退職してしまいました。

退職する人が何を言っても無意味だと理解していたので。



派遣社員はお客様ではない。

派遣社員は直接雇用ではない。

会社はたくさんのお金を払っているが、派遣社員自身に全額は届いていないので、派遣社員のモチベーションは、自分の取り分以上にはなりにくい。


このビミョーな身分制度、やっぱり止めたほうがいいのかもしれないですね。


少なくとも私は、自分が派遣社員のときは、アカサタナ会社に仮住まいさせてもらっているよそ者という認識でいました。


一致団結して作業にあたるときも、どこか気持ちにすきま風がふくし、この仕事は派遣社員がやるべき仕事なの?という判定をしながら仕事をする。



ほぼ40代〜50代しかいなくなった職場で、新しく入ってくるのは派遣社員で、派遣社員には簡易作業しか依頼できない。


先輩はすっかりあきらめていて、派遣社員からあがってくる書類に間違いがあってもフィードバックせずに自分で修正して完成させていました。


それでは、老いた正社員がさらに老いていくだけで、後輩の育成にはなりません。

ああ、でも相手は派遣社員ですからね…。


このままでは、老人ホームみたいになるぞ。



それにしても、私はなぜこんなに真剣に仕事のことばかり考えているのだろう。


一緒にやってきた課長、課長候補、先輩、仲間、若手、どんどんいなくなってしまって、お客さんにいいサービスを提供しようという考えをもっていた人が多く去ってしまった。


私が彼ら彼女らから教わったことを継続しつづけられるだけの戦力がもう部署にはなくて、それでもいいサービスを提供したい気持ちは捨てられなくて、だけど私には手のかかる息子がいて長時間は働けない。


一番働けない戦力の私が理想ばかり述べて、何をしているんだろう。


そういえば、私と近い仕事をしていた人が続々と辞めたのに、私に対するケアなんて全然ないなあ。

私も邪魔な人材なんだろう。



そんなことを1人で考えました。


ノイローゼかな?



転職活動で内定が出た会社が外資系だったため、不安がありましたが、もうアカサタナ会社にもいられないし、踏み出すしかない。(不安的中で失敗に終わるのですが…)


会社に退職を伝えることに決めました。


〜続く〜