前回の記事では、老化の三大要因は、慢性炎症、酸化、そして糖化だとお伝えしました。
一つ一つが深くて、まず慢性炎症というものについて説明しましたね。
本当は、深くつながっている酸化と糖化について一緒にご説明したいのですが、
2回目の今回は、酸化についてお話ししたいと思います。
酸化とは、体内でのフリーラジカル(不安定な酸素分子「活性酸素」)が増えるということです。
活性酸素は、私たちの細胞や組織にダメージを与え、
老化の過程を加速させることが知られています。
原因は、あらゆることになります。太陽光、UVの浴び過ぎ、汚染物質、
不摂生、何よりも心身のストレスです。
生きている限り、活性酸素は出続けるのです。
それを避け過ぎれば、行動範囲は減ります。
人生の中で様々なシチュエーションがあり、選択があります。
家族との旅行と、多少の紫外線を浴びることをどう選択しますか?
それが人生です。大切なことはバランスとメリハリですよね。
対策としては、上記に挙げた活性酸素の要因に気をつけていくこと。
そして抗酸化力のある食材を摂り、化粧品を使い、何よりも睡眠を含めた
生活習慣を良くしていくこと。
いつの間にかうっかり浴びてしまう太陽光への対策をすることを強くお勧めします。
野菜や果物、良質のタンパク質やナッツなどはもちろんお勧めですが、
私がポイントとして挙げたいことは、以下になります:
・良質の調味料を使う(良くない調味料の体への悪影響は非常に大きいのです。)
・薬味やハーブ、スパイスを上手に利用する(ターメリック、生姜、シナモン、パプリカ、黒胡椒、など)
良質の調味料を使うというのは、プラスの意味もありますが、
何よりもマイナスの健康美容法です。
良くない調味料には、本当に良くない物が多いに含まれているからです。
薬味やハーブ、スパイスの利用は、酸化力の素晴らしさもありますが、
先にお話しした炎症を抑えるにも非常に役に立ちますよ。
こういったことにコツコツ気をつけていくことが、
私たちを酸化から極力遠ざけていくことになる
価値のある習慣になります。
- 『酸化ストレスと老化』(著者: 中島義明)
- 『抗酸化物質の科学』(著者: 鈴木光夫)
- 『食事と老化の科学』(著者: 岩田聡)