連載の最後に、長寿と若返りについてのケイシーのリーディングを紹介します。


肉体の有機体が、年を取る必然性などない。



驚くべきことに、ケイシーは、肉体が年を取る必然性などないと言っています。

これは一体どういうことでしょうか。


体のそれぞれの機能の持っている能力は、それ自体で再生できるものだ。
そしてそれが続く限り、体は若さだけでなく、活力も維持できる。
精神的にも、霊的にも、肉体的にも。
それ自体が、エゴという毒素を服用しない限り。



ケイシーが言うには、エゴという毒素がない限り、若さと活力を維持できるそうです。


覚えておくがよい。
体は徐々にではあるが、確実に絶えず新しくなっている。
組織の中にあるものを、除去できないものと考えてはならない。
体はそれ自体を再生するということを、再生できるということを、単なる理屈として考えるのではなく、自分の信念にまで高めるのだ!
体のそれらの部分を再生するよう活動させておくのだ。
そうすれば、今のこの状態が、間もなく過去のものとなるのがわかるだろう。



体は絶えず再生しているということを、信念にまで高めるように言っています。


体は、7年ごとに原子の一つひとつまでもが新しくなる。
あなたは、この7年間をどうやって過ごしてきたか。
その前の7年間は、どうだったか。

この人生で体が再び元に戻ったら、あなたは自分の心と体で何をするつもりか。
昔のように、自分自身の欲望を満たすことに使うつもりなのか。
それとも、創造主への愛を賛美するつもりなのか。
誰があなたの病気を癒してくれるというのか。



体は7年間で原子までも新しくなるそうです。

だから、この7年間の生き方の集大成が、今の自分だということです。


問:この輪廻で若返ることは、私達の体には可能ですか。

ケイシー:可能だ。
なぜなら、体は原子というエネルギーのかたまりからできており、その原子の周りを、原子力が宇宙のパターンに常に一致する形で動いている。
それゆえ、これらの原子、これらの構造力が、霊的活動、霊的受入物に一致し、依存し、一体となるようにされるにつれて、これらの体の原子は復活し、建設的な力となる。



体の原子の運動が、霊的な活動に一致し、一体となれば、原子は建設的な力になり、体は若返るそうです。


問:なぜ人は老いるということに対し、あれはどの恐れを感じるのでしょう。
老いるということに、どのように向かえばよいのでしょう。

ケイシー:外に出て、他人のために何かすることだ。
自分で何もできない人のために。
他人を幸せにし、自己を忘れること。
こういう恐れは、物質的な気持から出て来るものであり、他人を助けることで解消できる。



老いへの恐怖を解消するには、奉仕をすることだとケイシーは言っています。

他人を助け、自分の欲望を忘れ、奉仕をすることによって、老いへの恐怖が消えていくそうです。


問:どうやったら、この私が他人を助けられるとおっしゃるのですか。

ケイシー:この人に一番良い方法は、誰か他人の状態が良くなるように、自分の能力を使うことだ。
それぞれの魂は、自分自身と他人を助けることを学ばなくてはならない。
愛を得るには、愛を与えることだ。
友を得るには、友情を与えることだ。
治癒されたいなら、苦しみを作り出してきた態度を改めることだ。



自分の能力を使って奉仕をし、愛を与えることが重要だといいます。


問:老後のために何を準備したらよいですか。

ケイシー:今、この時に対して準備することだ。
老齢が、ひとりでに汝を円熟させるようにせよ。
人は、その心と目的の若さに応じて若いものだ。
いつもやさしく、親切であれ。
若さを保ちたいなら、愛を持ちつづけることだ。



若さを保つためには、愛を持ち続けることだといいます。

いつも優しく、親切であることが、若さを保ち続ける秘訣だそうです。


問:今回の人生では長生きできそうですか。

ケイシー:人生を建設的に使う限り、望むだけ長く生きられるだろう。



人生を建設的に使うことが、長寿の秘訣だそうです。


問:今やっている仕事をどのくらい長く続けられるでしょうか。

ケイシー:それはどれくらい長く続けたいとあなたが望んでいるかによる。
あなたがここからいなくなったら、誰かがその仕事の面倒を見なければならなくなるだろう。
しかし、そんな思いに煩わされる必要はない。
あなたの中に他人のために何かしたい、という気持ちがある限り、あなたは生きられるのだから。


人は、内部と外部の力をうまく利用して、内部のあらゆる力を再生する能力を自己の内に持ち続ける限り、肉体の中にとどまることができる。
願望が活動の父であるごとく、活動の中にもたらされるものが、生命それ自体となるのだ。

死のないところに、成長はない。
すべてのものは、変化するものだ。
心にしろ、体にしろ、ただ座って外のことばかりを考え、内にあるものを外に出したり、あるいは外にあるものを内に取り込むことをしなければ、すぐに体内にカスがたまって来るようになる。
なぜなら、成長とは変化であるからだ。
また変化とは、内なる知識の活動である。
生きるために学ぶがよい、されば死はなくなる。
ただ、それを欲した時に変化があるのみだ。



ケイシーは、怠惰に生きることを戒めています。

行動をし、活動的に生き、奉仕をするように言っています。

表現をし、動き、エネルギーをアウトプットする。

そして、経験をし、学び、エネルギーをインプットする。

この循環によって、人間は成長していくのでしょう。

そのような生き方をしている限り、若さを保つことができるようです。


変えられないほど強い欲望はない。
自然の法則の中にあるように、身の周りのあらゆる活動を眺めると、ここは変化の世界であることに気づかされる。
万物は、変化してやまない。
それ自体の成長段階にふさわしい法則に従って成長するか、あるいは腐敗という一般法則に従って脇に追いやられるかのいずれかである。
活動状態にないもの、エネルギーを拡大していないものは、あなた方が死とか、成長のための再誕と呼んでいる影響力への入口へと、変化することになる。



この世界は変化をしながら成長をする世界なので、怠惰に生きることによって、寿命が短くなってしまうのです。


他人にして欲しいと思うことを、他人に施すがよい。
これは言葉にすると簡単だが、非常に深い意味があり、人間の体験するすべての面に適用できるものなのだ!



このように、ケイシーは、若さと長寿を保つために、奉仕と愛に生きるように言っています。

そうすれば、老いへの恐怖も消え、心身ともに若さを保つことができるのでしょう。

内から溢れてくる若さやエネルギーは、このように愛と奉仕によって生み出されるのかもしれません。

アンチエイジングにお金をかけて、自分だけが肉体的に若くなろうとするよりも、人を助け、奉仕をし、愛を与えることによって、自然に若々しい心身を維持することができるということです。


(出典:「エドガー・ケイシーの健康レシピ」アン・リード他著 たま出版)