彼女は冷酷で非情になることが
時には必要だと理解していた。
生き延びるためには
強さが不可欠なのだと。
しかし
心の奥底で
ほんの僅かな優しさが
彼女を引き留めることがあった。
それが彼女の運命を
狂わせるのだと彼女は知っていたが
時には後悔もあった。
彼女は
孤独な旅を続けていた。
冷たい風が彼女の肌を刺し
孤独が彼女の心を貫いた。
それでも
彼女は前に進んだ。
強さを示すために。
だが
その途中で出会った人々が
彼女の心を揺さぶった。
彼らの優しさが
彼女の心を包み込んだ。
そして
彼女は自分の中に
眠っていた優しさに気づいた。
優しさが人を弱くするのではなく
むしろ強くするのだと気づいた彼女は
自らの信念を再確認した。
冷酷であることと
同時に優しさを
持つことができるのだと。
彼女の中に流れる血潮は
冷たさと温かさの両方を
受け入れることを教えてくれた。
彼女は今
新たな旅に
身を投じる準備をしている。
冷酷さと優しさを
バランス良く持ち合わせ
自らの生きる道を切り拓くために。
彼女は強さを求めながらも
優しさを忘れることなく
生きようと思った。
彼女のコードに刻まれたのは
冷酷さと優しさの両方が
生きる資格があることを
告げる証だった。
神咲 みずほ