恋の苦悩は

まるで自らの心が
病んでいるかのように
感じられるものだ。

心の傷を癒してくれるのは
相手ではなく
結局は自分自身だ。

まるで医者になるかのように
愛の傷を癒す方法を模索する。

しかし
相手が原因であるならば
その相手からの救済は
期待できない。

むしろ
苦悩そのものが
自分の心の中にある解毒剤となる。

苦しい恋に苦しむことで
強さと気づきを手に入れる。

だからこそ
恋わずらいは単なる病ではなく
自らの成長を促すカタリストなのだ。

傷ついた心が再生され
逞しくなるプロセスが
愛の中にこそ潜んでいる。


神咲 みずほ