2014'「アリスのままで」
監督は自身もALS(筋委縮性側索硬化症)という難病を抱えるリチャード・グラッツァー。
アルツハイマーを抱えた家族の葛藤と生活を垣間見る作品でした。
記憶と情報を失い混線していてもそれを当たり前にいるのがアルツハイマーの恐ろしさ。
現実は現実であり目の前の健康な人と感覚は変わらない。ただ記憶が削られて行く。
支える家族や仲間もそれには動揺し苛立ちもするし、向き合い方を模索し互いのストレスも計り知れないのだと思う。
「アリスのままで」が苦悩のすべてではないにせよ、現代社会の問題であるアルツハイマーを知る上で見るべき作品のひとつであることは間違いない。