悪魔が宿る病 | 九学 || 瑞穂 み すぐり

悪魔が宿る病


今日は、またまた恐ろしい悪魔が宿る病のお話。
「あの人だけは、どうしても許せない」
何となく虫が好かない嫌い方ではない、突然激しく誰かを嫌うようになったら
悪魔が宿る認知症第一歩が始まったと考えた方が正しいでしょう。

突然、非常に強く人を嫌うほとんどの理由は、馬鹿にされたから許せない!!
みんなの前で、失礼な言い方をされたから許せない!!
お陰で、自分は立場を失くして恥ずかしい思いをした。
絶対に許せない、もう、顔も見たくないし、声も聞きたくない!!

これは、言い合いの結果に発生した怒りではなくて
笑いを取ろうと調子に乗ったら冷たい言葉を投げられた、みたいなことだから
周囲の人間には、それほど怒る気持ちが分からない。
「だって、確かに、少しお調子に乗って、うるさかったもの」
つまり、お調子に乗っていたのも、ひどく怒るのも、独り芝居のようなこと。
もう、その人本来の個性ではなく、悪魔が宿る病人の個性になっているのね。

病に冒される前なら、お調子にのった態度に、冷たい反応をされても
チロと舌を出して・・・「あ、怒られちゃった」と笑って済ませたものが
「もう、絶対に許せない!」になってしまう。

馬鹿にされたと怒る感情は、ほとんどの脳細胞が活動停止しても最期まで残る。
心の奥底にしまいこまれていた、恐ろしい悪魔の感情。
さて、この悪魔をどうやって、心の中から追い出せるのか・・・だけれど
今回だけは、いつもの魔女のように、特効治療法は教えられません。

長い年月積み上げた人格がしっかりあれば、悪魔が顔を出すことはないのに
人格が充分ではない心が老化して、黒い悪魔が表に出たようなことだから
正直なことを言えば、悪魔が顔を出てしまったら、もう手遅れでしょう。
治療法はないってこと。
だから、まだ若いあなたに、今から言っておきたいの。
悪魔は誰の心にもいますから、しっかり人格に閉じ込め出さない様になさい。
人格に閉じ込められた悪魔のお陰で、魅力的な個性にもなれるのですから。