速いことは強いこと | 九学 || 瑞穂 み すぐり

速いことは強いこと

速く歩ける、速く走れる、速く考えられる、速く見極める、速く決断する。

速いことは強いこと。
速いことは大きいこと。
速いことは広いこと。

“狭いにっぽん、そんなに急いで何処へ行く”
これは、たしか交通のキャンペーンでした。
せかせか急がず、規則をまもって落ち付いて、ゆっくり行きましょう。

でも、急ぐのと、速く走るのとは違います。
いくら急いだって、速く走れない者は遅れてしまう。

気持ちに足が付いて行けず、運動会で転んでしまった可哀そうなお父さん。
こんなに遅いはずじゃあないんだけれど・・・ああ、足が思う様に前へ進まない。
どうしたのだろう、この足ったら、頼むよ本当に。
体力が低下してしまった自覚は、なかなか持ちたくない様子です。

二人が懸命に走った結果、ほんの少しの差で勝負は終了しました。
ほんの少しの差は1秒でした。
100mを走って1秒・・・決してほんの少しの差ではありません。
勝負あり、体力の差は歴然です。

速いスピードに乗れる人は、速い座標感覚の持ち主。
時速150㎞の座標感覚を持つ者が、時速80㎞で走行すれば安全運転ができる。
時速80㎞の座標感覚の者が、時速80㎞で走行したら安全運転ができるとは?
突発的に起きる諸々の出来事には対応できないかも知れません。

速い座標感覚は、生まれつきの素質もありますが、訓練がなければ持てません。
最近は、昔ほど車酔いする人は多くない様ですから、一般人の座標感覚が、
随分早くなったということでしょうか。

現代社会では、赤ちゃん時代から、生活の中で速さの訓練はされていますから。
そして、これからも、社会のスピードは少しずつ速くなって行くはずです。

速く走り速く決断できるよう、筋肉も心も鍛えておかないと、
あなたも社会酔いで眼を廻してしまうかもしれませんよ。