山の中・インスタントラーメンの臭い | 九学 || 瑞穂 み すぐり

山の中・インスタントラーメンの臭い



野菜のビール漬けへのアドバイス有り難うございました。

唐辛子を入れるのは思いつきませんでしたがピリッとして良かったですし、

塩コンブ、鳥のささみなど、なるほど、なるほどと試し、気に入っています。



それにしても、食品添加物なしの食生活を造るのに苦労するとは、

変なことになっているものです。



毎週日曜日、ちっちゃな、低い山をぽこぽこ歩いていますが、

頂上の山小屋で頂くなめこ汁の美味しいことったらありません。

1杯250円のとろりとしたなめこ味噌汁。

う~ん、これは旨味添加物入り味噌かなあと思いながら、

ついこの旨さに、趣旨も曲がってしまいました。

それほど旨いのです。

1週間に1回だけ、たった1杯のお椀だからと自分に言い訳して。



山小屋の木のテーブルの上に、おにぎり、卵焼き、なめこ汁、ビール漬け野菜。

眼の前に広がる山の景色に眼を細め、涼しい風を顔に受けて、贅沢な時間だあと

満足しているところへ・・・うっと胸がつまるような臭いが漂ってきました。

何、この嫌な臭いは。

それは、いくつか先のテーブルの小鍋の中から立ち上がる即席麵の臭いでした。

普段は、美味しそうな香りだなと感じる即席麵ですが、山の中では、

違和感のある嫌な臭いとしか感じられません。

たった3時間山道を登っただけで、身体中の空気が入れ替わったのでしょうか。

即席麵の人工的香りが、胸がつまるほど辛い臭いに感じたのですから。

とても、食品とは感じられない、香りではなく“臭”いでした。



そう、初めて固形コンソメスープを味わった時に感じた違和感と同じ違和感。

慣れてしまうのですね。

あんなに不味いと感じたスポーツドリンクだって、今では絶対に美味ですもの。

色にも、音にも、味にも、香りにも生き物の感覚は慣れて行く。

でも、身体には感覚器官ほどの許容度がないから、

あるところを過ぎたら壊れるか癌化するのでしょう。