空腹が大事 | 九学 || 瑞穂 み すぐり

空腹が大事



「肉や魚だけでなく、野菜も海藻もたくさん食べましょうね」

でも、あなた大事なことを忘れていませんか。

満腹なお腹に詰め込んだら、野菜だって海藻だって毒になってしまいますよ。

「そんなことは分かっています」

はい、栄養士さんに向かって、ずいぶん失礼なことを申しました、ご免なさい。

では、叱られたついでにもう一言。

毎日1度は、すごく空腹を感じる状態にするのが、健康維持には重要です。

そんな空腹は、朝食を抜けば簡単に造れますね。


「またそんな、無茶なことを言ってはいけません。朝食は大事です」

1日の始めにしっかり栄養を摂らないと、貧血になりますと言いたいのですね。

「そうですよ、子供たちが朝礼で何人も倒れたのを知らないのですか?」

ああ、そうでした、成人に限ってはと言い忘れてまして、またまたご免なさい。

成長期は、毎分身長も体重も増えるのですから、いつも空腹状態でしょう。

1日3食、時には4食でも5食でも食べて良いと思います。

成長する度合いによりましょうが。

しかし、成長が終わった身体の大きさはもう変われない、育たないのです。



そうそう、空腹でした。

すごく空腹になった身体の各器官は、懸命に栄養が来るのを待っています。

そこへ食事で1杯のスープを摂ったら、もう、全器官が栄養の奪い合い状態。

吸収された栄養は、ぴたっと必要な場所に必要なだけ吸収されました。

この時、それほど空腹ではなかった身体とどう違うか想像してみましょうか。

そう、吸収のされ方が違うのが分かりますでしょう。

スポイト、バキュームパワー、吸収力が全く違います。

しかも、勢い良く吸収された栄養は、必要以上の量を摂り込まない。

空腹ではない身体は、入った栄養全部を受け入れようとするのにです。

大体、成長期の身体と成長が終わった身体を一緒に考えるのが無茶と言うモノ。

成人の身体の健康は、しっかり空腹を待ってから食事をすること。

そうしたら、栄養的に何が必要かなど知らなくても大丈夫。

身体が、あれが食べたいよと教えてくれ、食べ過ぎることもありません。