講師「今月号のドラマガのインタビューで、俺の使用機材あったろ?10個くらい。あれな、1個も持ってないんだわ!コメント?あんなん適当だよ!ハハハ!」
自分「ハハハ・・・」
専門時代にちょうど講師がドラマガの巻頭特集を組まれて、その中で使用してるスネア10個くらいを紹介してるページがあった。
講師「う~ん、このスネアは力強い打撃音なので、主にロックシーンで使用しています。」
とか
講師「これはソフトなタッチで奥深いサウンドなのでジャズシーンで使ってるのが多いですかね。」とか、そんなごく普通のインタビューだった。
当時、学校外で組んでたバンドのメンバーとかに、「今週号のドラマガ、うちの先生特集なんすよ。」とか自慢して、冒頭の裏話を暴露したりして盛り上がっていたものだ。
(終わり)
いやいや、こんなんじゃ終わりません。
とにかくね、「講師が嘘なんかついてんじゃねぇ!」なんて思わないで大らかなハートで受け止めてください。これは一種のジョークなのですから。
頭でっかちは損しますよ、特に音楽は即興性もユーモア性も必要なのですから。
さて、今週の練習なんですが、序盤はいつものウォーミングアップがてらに5曲ほど。
そして今回から新曲へ突入。
Honor Thy Fatherという曲。この曲の途中でGtが面白いフレーズがあるんだけど、そこが気に入ってやってみようかなと決めた曲。どこが気になったのかはまた後日にでも。
さて、イントロから躓きまくり。どんなもんかというと
…わからんから譜面見てるのに益々わからんようになった。
これ、微妙な採譜ですよね。まぁ、「音楽に正解はない」という事なので、これはこれでありでしょう。
しかし、一言で言ってしまうと「もっとプログレっぽく採譜しようZE!」と言いたい。
どういう事かというと、まず始めの1小節目、これ本当に32分音符なのでしょうか。この曲がリリースされた時、ドラマガで特集組まれて誰かが採譜してたけど明らかにこの譜面とは違ってた。ドラマガのほうは5連符の6つ割りだったような気がする。
しかし、この曲に限っての正解は当の本人、マイク・ポートノイしかわからないだろう。
が、5連符の6つ割りだろうが、32分の6つ割りだろうがあまり深く考える必要はないでしょう。
なぜなら、BPM=100の16分音符6つ割りを3連に当てはめるとBPM=75の3連で当てはまるわけですから(うろ覚えです、間違ってたらすいません)、「頭をどこで取っているのか」という問いに、16分音符の場合と3連符の場合の2通りの答えが出てしまうのです。この場合、この曲の基準のBPMがわからない、という前提ですが。
話がややこしくなりましたが、簡単に言ってしまうと「チェンジアップ」という単語があてはまるでしょうか。
ここに何の変哲もない音符が24個あるとしましょう。
これを「6」というくくりで当てはめていったら4拍目の3連符からはまるでテンポが違っているかのように聞こえますね。4分音符は常に一定なのですが、このようなフレーズを用いる事によって前の3拍と後ろの3拍があたかもテンポチェンジしているように錯覚させることもできるのです。逆もまた然り。
さぁ、本題に戻りましょう。先ほどの譜面をご覧になってください。
先ほどの例を当てはめると私の言いたい事がなんとなくわかるでしょうか。譜面上は32分音符の6つ割りですが、チェンジアップをすれば5連符の6つ割りであったり6連符であったりもするわけです。
またプログレには掟破りの「強制テンポチェンジ」という荒業まであるのですから一筋縄ではいきません。
ここまで書いてまだ言います。
「音楽というものに正解などあるのですか?」
解釈によってどうとでもなってしまうものでしょう。
こんな名言があります。
正義の尺度は声の多数ではない。
フリードリヒ・フォン・シラー
もっとわかりやすいものは、
多数派だから安心とか安全ではけっしてありません。
自分で調べて自分で考えて自分で責任を持って判断をする姿勢を持っていないと、自分の望んでいない場所へ流される可能性もあるのです。
安心したいから、多数派に加わろうとしてしまうのが人間。
多数派=正解じゃないけど、群れないことには間違っているんじゃないか、という心配に、いつもおそわれてしまうから。
羽生善治名人
私は、上記のような数学遊びをし始めたら眠れなくなるくらいまでハマった時期もあります。
というか、長くなったなぁ・・・。
たった2小節を説明するだけでこんなに長くなるとは・・・。
続きは次回にでも。
今週はこんなもんです。
また来週も練習できますように。おわり。