昨日、早く仕事が終わって、
いつもより早く、酒を口にした。
すると電話が……
緊急の呼び出しで、出かけなくてはいけないのだが、
アルコールを口にしてしまったから、
親父に電話した、
「申し訳ないのだけど、ちょっと乗せて行ってはくれないか?」と。
親父がオレの車を運転して、
呼び出しのあった場所へ向かった。
「申し訳ない……」
親父にそう言うと、
親父は黙って何も返事はしないのだが、
向かう先の道のりで、
「ここら辺は稲の伸びがいい」とか、
「あれはネギなのか?」とか、周りを見渡しながら、話しかけてくるのだ。
夕方、日暮れの景色を二人で見ながら、
何故か弱気になってしまったのか、
つい僕は、
「こんな景色、見飽きてしまった」
親父にそういってしまったのだ……
「もうこんな景色、見たくはない」と……
僕の代わりの人材とか、
一緒に悩めるくらいの人材とか、
望んでる、全てが足りないと思ってる僕は、
親父に、そんな事を言ってしまった。
親父は僕と違って、優しい人間だから、
多く話しかけてくるのも、きっと優しさなんだ。
僕の大変さも、
僕の一生懸命さも、
僕の厳しさも、
僕の足りなさも、
知っているから……
親父は、
「とても、美しい景色じゃないか!」
そんな事を話すのだが、
その言葉は、
僕の今の歩みを、肯定してくれてるように感じた。
僕は偉そうに、
いっちょ前に、
何かを話してはいるが、
今までの僕は、きれいごとばかりではない……
誰かのためにと思いながらも、
多くの人を犠牲にして生きてきた。
ただ昨日、親父は、
現地に着いたとき、見上げるしぐさで、見渡してくれた。
僕の今の仕事を、そして僕を、
認めようとしてるように……
そんな風に見渡してくれると、
まんざらでもないんだ、僕も……
今日は写真なしと思ったのですが、
親父が好きな僕の写真その1です。
「ここはどこなの?」って
たずねてくるくらい、
どこへも行った事の無い人なのだけれど、
絵画や、写真が好きな人です。
さいきん、
なんとなく親父が、黙ってながめている写真です。
