世田谷パブリックシアターで、心理スリラーミュージカル『ブラック メリーポピンズ』を観てきました。
韓国ミュージカル、たぶん初めて見ました。
あんまミュージカルでなくても、良さそうなストーリーと楽曲だったような気がします。

「忘却は救いか否か」なストーリー。

個人的には忘却は救いだと思ってる。
けど人間として生きていくため、というか自分を自分として成り立たせるものは、記憶であるのだろうと思う。
その時間と空間と人間との中で立ち位置を計っていく中で立ち現れるのが、自分というものなのだと思う。
でも出来上がってしまった自分というものに、自分で苦しめられることはあると思うし、人間社会自体が苦しみの元凶であるのとも思っている。
ので忘却、自分が自分でなくなるということは、やはり救いではあると思う。
だから人は祭が好きだったり、コスプレをしたりするわけだ。
パートタイムで日常と自分から切り離すことができるから。

…などと舞台の内容とは、あんま関係ないことを考えてしまう。


舞台の見所は、なんといっても音月桂さんでした。