小学四年生、最後の参観日がありました。

〝1/2成人式〟です。

小学四年生は10歳になる年で、成人するハタチの半分だからです。

少し特別な意味のある参観日。


息子は、宿題で持ち帰ってきた、
生まれてからの年表を頑張って作っていました。

他の所は空欄なのに、唯一小学一年生の欄に
入院
という、馬鹿でかい文字が…

思わず、『もう少し、控え目でもいいんじゃ…?』とアドバイスしました。。


あと、写真も付けました。

でもね、
生まれたばかりの妹との写真が一枚もなかったんです。

娘の出産=息子の入院。
同時期です。

外泊で家にいるときも、髪の毛のない自分の姿を撮られるのをイヤがり、ちゃんとした写真を残していませんでした。

それに、カメラを構えるという事すら、
わたしたち家族はそんな気になれなかった時でした。


参観日はどんな発表をするんだろう…
入院してた!って言うのかな…


…少し複雑な思いで、当日を迎えました。


教室には大きな模造紙で描かれた、子供達の等身大の絵が飾ってありました。

その周りに、好きな事とか、生まれた時のこと、思い出…
沢山書かれていました。

息子の模造紙には、〝辛かった事ランキング〟があり、
1位は〝入院〟でした。

理由は〝飯がマズイ〟〝ゲームが少ししかできない〟(→DSは別)だそう、、

たしかに、メニューの〝すまし汁〟を『クソまじい』って言ってたね。


残り半分で、子どもたちは20歳です。

無事に成人を迎えられるだろうか、、そんな事を考える親は、この中でわたししかいないだろうな、と思っていました。

子どもたちは、親への感謝の気持ちや将来の夢を発表してくれたのですが、
一人の子がその時に泣いてしまいました。

産まれたばかりのその子は、黄疸がひどく、生後間もなく集中治療室へ入院したそうです。

我が子を抱けないお母さんは、ずっとずっと泣いていたと。

この子のお母さんも、とてつもない不安と悲しみに押し潰されていたんだと思います。

我が子を失うかもしれない気持ち
わたししか経験していないだろうと思っていたけれど、、

みなさん、周りが分からないところで沢山悩んだり、悲しい気持ちになったりしているんだな、と思いました。

共通するのは我が子を思う気持ち。
10年後も元気でいて欲しいと思う気持ち。


10年後
息子は何をしているだろう?

輝いているかな。