先日、退院後初のフォローアップ外来がありました。
11時からの予約で、全部終わる頃は夕方になっていました。
内分泌科(血液検査)、心エコー、心電図、歯科、腎臓内科(尿検査)、さまざまな問診…
率直な感想、
分かってはいたけど
晩期障害を叩きつけられた、感です。
歯科では、永久歯の根元が細くなっていることがわかりました。
歯の成長から見て、ちょうど治療中のあたりから細くなっていました。
歯周病等に気を付けようね、と言われました。
治療の影響で骨粗相症になりやすい。
食生活に気を付けようね、と言われました。
生殖障害、二次がん、聴覚障害(高音が聞こえない)、
これらが出やすい抗がん剤を多く使ってました。
もちろん、
今、これらがすぐに起こるわけではないですし、
今、起こっていません。
必ず起きるとは言われてません。
先生方も直球に悪い事ばかりを言っていたわけではありません。
でもやっぱり、
息子の未来の可能性の一部が、病気によって欠落してしまったような気がしました。
改めて思い知らされ、
少し呆然としてしまいました。
知らなかったわけではない
知らなかったわけではないけれど
やっぱり
病気によって得たものなんてありませんでした。
でも、未知だった晩期障害が
具体的な話になり、少し掴めた気がしました。
退院して3年を何事もなく過ごしてみて思ったこと。
起こるかどうか分からないのは、
病気になっていない人も同じ。
病気になって、これから起こる可能性のあるものが、
少し事前に見えているってこと。
決して決して
喜ばしいことではないけれど、、
体に異常が現れたと思ったら、息子はすぐにわたしに教えてくれると思います。
自分の体を大事にするための健康診断も欠かさずやろうと思います。
定期的に歯医者に行こう。
生殖機能に異常があるなら、そんな自分を認めて、自分自身を好きになって、
そんな息子でも一緒にいたいと言ってくれる人と生涯過ごしてほしい。
あらかじめ分かっている事は〝不運〟でも、
〝不幸〟に繋げることはないんです。
それに、、
わたしがいる!
息子の事を、生涯見守りたいと思っている母がいる!!
どんなにウザがられても
暴言を吐かれても(凹むけど。涙)
わたしがそばにいる!!
治してあげることはできないけれど…
どんな話でも、ちゃんと聞くよ!
何かしてあげたいって、いつでもどこでも、
ずっとずーっと思ってる。
病院から帰る時、今までに味わったことの無い〝開放感〟がありました。
気持ちは前向きです。
息子がとなりの座席に座っている。
やる事、やれる事はみえてる!
一緒に帰れる事が、本当に嬉しいよ。