コメ不足ですが、飢饉とはどういったものか。

■近ごろはコメ不足です。

我が家の米もそろそろ底をつきそうですが、

みなさまはいかがでしょうか。

かつて日本では江戸時代くらいまではわりと頻繁に飢饉（ききん）というものがありました。

飢饉になると、その地域の人々が何十万人と餓死していました。

この世で最も恐ろしいものの一つですね。

幸い明治以降の150年ほどでは飢饉は起こっていません。

これが、科学技術というか栽培技術の進歩の結果なら、

今後は未来永劫安心なのですが、

どうもそれだけではなさそうなんですよね。

まず第一に、飢饉は寒いと起こるのです。

この150年間は温度は上昇基調にあり、

昨今は人類が文明を持ち始めて以来最高の気温の中を生きています。

恐竜が絶滅したのは氷河期です。

地球が凍えるとき、

人間も、動物も植物もすべてが生きることが困難になります。

海に囲まれている日本では、干ばつは少なく、

もっぱら飢饉は冷害によって起こってきました。

冷夏で稲が育たないこと。

これが、一番の飢饉が起こる原因になります。

歴史上、飢饉というものは単年の不作で起こるものではないそうです。

豊作続きで飢饉の恐さを忘れたころ、

3年不作が続くと飢饉になります。

ガチで食料のない地獄がそのとき訪れます。

また江戸時代、冷夏が続き、東北では飢饉が続出したとき、薩摩藩だけは1人の餓死者もでなかったといわれています。

その原因は、薩摩藩は芋を植えていたからだとか。

米を作るのには大量の水が必要ですが、

さつまいもはそうではありません。

幕府は、その教訓から飢饉対策としてさつまいもの栽培を奨励したようです。

ただ、さつまいもは比較的温暖な地域でしか栽培できません。

寒くても栽培できるイモは、かつて日本にはありませんでした。

しかし、今はジャガイモがあります。

北海道のジャガイモの生産量は日本一。

国内生産量の8割を誇ります。

ジャガイモは寒さに強い！

おそらくわたしたちが生きている間は、

温暖期なのですが、

もし仮に冷夏が続くことがあっても、

本州でジャガイモをたくさん植えれば飢饉は避けられます。

さらに、今は世界から輸入もできますしね。

昨年夏は、逆に暑すぎて稲が育たなかったという初めてのケースでしたが、農家の方々も水の入れ替えを頻繁にする、高い気温に強い品種に替えるなどの対策で今年は暑さを克服しているそうです。

頼もしいですね。

基本的には、飢饉が起こる可能性は極めて低くなっていると思われます。

まあ異常気象が続いて世界の気温が上がり続けるとまた話は変わってきますが、

基本的には数百年の周期でまた寒冷期がやってくるので、そこまで心配することはない、とぼくは思っています。

それではみなさま、さきくませ！
本日もありがとうございました！

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