最高の開運法は、他の人の幸せを祈ることだった！！

■先日、『パワーオブエイト』という本を読みました。

パワー・オブ・エイト――最新科学でわかった「意識」が起こす奇跡

Amazon（アマゾン）

1,004〜7,260円

結構分厚くて、あまり読みやすい本ではなく、

気軽にはオススメできない本なのですが、

とても面白いことが書いてありました。

この本は、

祈りによって現実を変えることについて書かれています。

祈り。

物理的な働きかけではなく、

人の純粋な意識のはたらきによって、

現実を変えることができるのか。

このことについて、

たくさんの科学的な実験結果が取り上げられています。

植物の成長を早めたり、

水を浄化したり、

紛争を止めてみたり。

その結果は、100％というわけではなかったようですが、

概ね効果が認められるものだったということです。

意識は現実を変えられる

傾向が見受けられる！！

というちょっと煮え切らない感じの調査結果が続いていきます。

結局、科学的に、

完全に祈りが現実を変えられるというほどの確証は、

最後まで得られなかったようです。

しかし、著者は気づきます。

実験に参加し、

一緒に祈りを捧げていた人たちの人生がどんどん改善していたことに！！

祈りによって一番改善されていたのは、

植物でも水でも、紛争地域の平和でもなく、

祈りを捧げていた人自身であったのです！！

人類は、太古の昔から、

ある程度の人数で集まり、

円になって一緒に祈りを捧げることを秘儀としてきました。

キリスト教など、多くの宗教では、

そのことを活用してきました。

一人で祈るよりも、

集団での祈りは、

何十倍、何千倍もの効果があるようなのです。

日本神話でも、

アマテラスが天岩戸に隠れたとき、

たくさんの神さまが円となって解決策を練っています。

このように、複数の人が集まって、

同じ祈りを捧げることを、

筆者は「パワーオブエイト」と呼んでいます。

他の人と一緒に祈る習慣。

これは、現代人のあいだではほとんど失われた習慣ではないでしょうか。

自分以外の誰かと一緒に祈ると、

それまで全く瞑想の訓練をしたことがない人でも、

不思議なことに、

何年も瞑想の修行をした僧侶を同じ脳波が検出されたとか。

集団での祈りこそ、

修行をしなくとも、

誰でも覚醒体験が得られるスーパーアイテムだったのです！

筆者は面白いことを言っています。

・祈りは時間も空間も超えるため、直接その場に集まらなくてもよい。

・ネットで数千人で祈ったときも、8人で祈ったときも効果は変わらなかった。

６～12人くらいの範囲で祈ればかなりの効果がありそう。

・祈られた対象はもちろん改善されるが、祈った側の人は人生そのものにそれ以上の改善がみられた。

そして、どうやら人は、自分だけの願いを叶えるためだけだと、

力を100％発揮できないようになっているようなのです。

そもそも、この「自分」という言葉。

自を「分ける」と書きますね。

この自分という意識こそが、

わたしたちを宇宙そのもののエネルギーから切り離すものなのです。

この自分という囲いを一番簡単に取っ払う方法が、

他の人の幸せを祈ることである、

と筆者はいうのです。

どうやらこの世は、

他の人の幸せを祈ることができると、

宇宙エネルギーのパイプの詰まりが取れて、

エネルギーが流れ出す仕組みになっているらしい。

人は他に人に祈ってもらえると、

より自信を深め、癒されるのです。

そういえば、あのパナソニックの創業者、

松下幸之助さんに、

幸之助さんの成功を祈る専属の僧侶の方がいたことをご存じでしょうか。

加藤大観さんというお坊さんは、あるとき、

幸之助さんに「あなたの成功を祈るために一生を捧げたい」と申し出、

一生祈り続けたそうです。

パナソニックが今も日本を代表する企業として続いているのは、

きっとその祈りのおかげも少なくないのかもしれません。

それから、

仏教にはこんな有名な話がありますよね。

死後の世界には、
1メートルの箸しかないそうです。

そのため、
食事を自分の口に運ぼうとしても、
長すぎて絶対に不可能。

地獄の人々は、
自分で自分の胃を満たすのに必死で、
すべての人が飢えています。

しかし、天国の人々は、
一メートルの箸で、他人の口に食事を運んであげるので、
自分も食べさせてもらうことができるのだそうです