2月になりまだまだ寒い日が続きますが、越前市西部地域のコウノトリのペアたちの動きが活発になってきました。
西部地域で営巣する3ペアの野外コウノトリのうち、坂口地区のJ0161オスとJ0078メスのペア、そして白山地区のJ0481オスとJ0119メスのペアについては、今年も巣作りや交尾が確認され繁殖が期待されています。
一方、白山地区に営巣するJ0132メスとJ0138オスのペアについては、昨年オス個体が死亡した為、ペア解消となり今期の繁殖は不明確なままでした。
しかし、最近になってJ0132メスが新たなオス個体J0169と一緒にいることが目撃されるようになり、人工巣塔上に一緒にいる姿や、交尾行動が確認されるなどペアを形成する可能性が見えてきました。
J0169オスは2017年福井県が放鳥した個体で「ほまれくん」という愛称が付けられています。
しかしこのJ0169オスは、昨年鯖江市で繁殖した個体で別のメス個体J0218とペアを形成していました。そのため今後、鯖江市のペアが解消になる可能性も出てきています。
現在、越前市と福井県が各ペア及びペアを形成する可能性のある、新たなカップルの繁殖行動について解析調査を行っており、今後の動向が注目されます。
人工巣塔上のJ0132メス(左)とJ0169オス(右).