早いもので今年も残すところ、あと1か月となってしまいました。

11月は次年度事業の企画などに向けて準備を進めています。

 

そのほかの活動に関しては、11月24日に田んぼファンクラブの田んぼにて水生動物調査を行いました。

調査時の田んぼの様子

 

田んぼファンクラブの田んぼは稲刈り前の9月に退避溝の水枯れがひどかった他為、退避溝から一度水を抜き掘り下げ等の修繕工事を行いました。

その後、退避溝は、常に湛水されている状態ですが、生き物がしっかりと戻ってきているかを確認する為、たも網による捕獲調査を行いました。

調査で捕獲された水生動物

 

その結果、田んぼでは40個体、退避溝で54個体、合計94個体の水生動物が捕獲できました。多くは巻貝でマルタニシやヒメモノアラガイ、サカマキガイ(外来生物)などでした。

またマツモムシやヒメゲンゴロウなどの水生昆虫も確認されました。

今回の調査では、外来生物のアメリカザリガニの幼体も数匹確認され、退避溝の修繕後、いち早く侵入し繁殖していることがわかりました。

今後、駆除方法を検討していくことが望まれます。

 

12月以降の活動では、希少種アベサンショウウオの保全監視活動が本格始動し始める時期となります。

活動を応援してくださる会員の皆様については、近日中に活動報告書の様式をお送りしますので、今年も積極的な活動をお願いいたします。

 

なお、監視活動では、目視調査のほか環境DNA分析も取り入れております。環境DNAでの調査を行う場合、分析機関への送付の関係がありますので、あらかじめ事務局までご連絡のうえ採水をお願いいたします。