1月の末に野外コウノトリが白山地区に戻り、1か月が過ぎました。

コウノトリたちは、現在巣作りの真っ最中です。

 

これまで、福井県のコウノトリ飼育ケージの上に巣をかけていた、J0481♂とJ0119♀は、飼育施設の管理上の都合でこれまでの巣を撤去したため、現在近くの人工巣塔で新たに造巣しています。

 

これまでの飼育ケージ上の巣は、高さが低く道路からも近かったので人間が容易に近づくことができ、車や人の往来そして写真や映像の撮影などによって、コウノトリにかなりのストレスがかかっていたと思われます。

 

これまで、5年間全く繁殖が成功しなかった要因の一つと考えられています。

 

今年は高さのある人工巣塔なので、人間が要因となるストレスは軽減されるかもしれません。しかし、それでも人工巣塔の下まで撮影者や見学者が近づくと、コウノトリは警戒します。

最悪の場合飛び去ってしまうこともあります。

 

現在、コウノトリ飼育のスタッフでさえ、この野外コウノトリの繁殖成功に配慮し、人工巣塔の直下を通らないルートで飼育ケージに向かっています。

 

今年は何とか繁殖に成功してほしいものです。

 

見学の際は、マナーの徹底をよろしくお願いいたします。

 

人工巣塔にいるコウノトリは、近づきすぎると巣塔に高さがあるのでコウノトリの写真はきれいに撮影できません。

見学及び撮影される方は、巣塔から十分な距離(150m以上)を取っていただき、地域の方の迷惑にならないよう配慮をお願いします。

 

また、周囲は巣の材料となる木の枝や糞が降り注ぐため非常に危険です。

事故防止の為、近づかないようにご協力お願い致します。