先日、コウノトリの郷公園のホームページに越前市に飛来したえっちゃん(J0016)が結婚したらしい、という情報が掲載されました。

そこで今回、豊岡市までえっちゃんの様子を見に行ってきました。

えっちゃんは、百合地地区の巣塔で2010年に生まれたオスJ0025とペアになりました。
えっちゃんとJ0025は、旦那の実家(百合地巣塔)から数百メートルしか離れていない
電柱に
愛の巣を作りました。

現在
百合地巣塔にはJ0025の両親が子育て中です。

普通コウノトリのペアは半径2kmくらいの縄張りを作って、侵入してくる他の個体を追い払います。
しかし、この巣は、
百合地巣塔が見えるほど近くにあるのに、息子には寛大なのか
両親からは攻撃されないようです。

鳥の世界もやっぱり実家の近くに住んだほうが楽なんでしょうか?

とはいえ、えっちゃんを探してみると巣の上にいました。


すっかりたくましくなって立派に巣を管理してます。

しばらく観察していると?!

なにやら巣のなかをごそごそと・・・



どうやらもう産卵しているみたいですね。
転卵といって卵の中身が偏らないようにコロコロ転がす行動しています。

雛がかえるのが楽しみですね。

越前市でコウノトリの取組をスタートさせてくれた、大切なコウノトリえっちゃん。
そのえっちゃんが繁殖できるまで成長しました。
うれしい限りです。

えっちゃんのお蔭で、今まで生き物や環境に優しい農業に全く興味の無かった
たくさんの人が興味を持って自然再生や環境に優しい農業に参加してくれるようになりました。
田んぼファンクラブなどのイベントにもたくさんの若い人たちが参加してくれています。

また、豊岡市で活動する団体、農家の方、研究者、行政の皆さんとのつながりもできました。

人のつながりをつくり動かす。
その裏には、いろいろな人の努力もあるけど、その原動力となるコウノトリの力って本当に不思議ですね。

雛がかえったら、是非越前に飛んできて、また、たくさんのつながりを作ってほしいと思います。

頼むよ~えっちゃん。

雛が産まれたら、しっかり越前までの飛行航路を教えるんだよ!!


近くの三江小学校の校庭立てたられた人工巣塔ではすでに雛がかえっていました。
近いうちえっちゃんの巣でもこんな光景が見られるのかな。

そして、越前は・・・どのくらい先なんでしょ?