行政による施策ははたして正しいのか!? | まちがいだらけのブラックバス害魚論

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こんばんは!

 

今日は、この前、目にしたヤフーニュースの記事について・・・

 

京都市の水道、脱臭費用が5億円超 財政難のさなか、3年前の3倍近く…琵琶湖で原因不明のプランクトン増殖

琵琶湖で異臭を放つプランクトンが増殖し、飲用水を引く京都市の脱臭費用が3年前の3倍近い5億円超に急増している。財政難の中、プランクトンが増える原因はわかっておらず、市の担当者は「いつまで出費が続くのか」と頭を悩ませている。
(中略)
滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの藤原直樹専門員は「琵琶湖では、1970~80年代には水質の悪化による富栄養化でプランクトンが増えたが、近年水質は改善しており、増加の理由は特定できていない。当面、様子を見るしかない」と話している。
 
※出典:読売新聞オンライン 2023/04/06 15:00 https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20230406-OYO1T50028/
 
まず、この記事を読んで、気になったのは、
近年水質は改善しており、
という部分だが、どういう点に着目して、水質は改善しているという認識に至ったのか?
 
琵琶湖では、バスやギルなどの外来魚は激減しているし、外来魚だけではなく、在来魚も減っていると聞きます。
 
おそらく、何らかの指標があり、その数値や、見た目での水の綺麗さから判断したのだろうが、そういったことよりも、生き物の棲める湖を取り戻すことが大事ではないでしょうか。
 
それに、琵琶湖では近年、藻刈りが積極的に行われているようですが、そのことによって、逆に水質が悪化しているということはないでしょうか。
 
藻類や水草は、水生昆虫や小魚などのエサになりますし、水質浄化の役割も果たします。
 
湖岸の宅地化や工場化も進んでいると聞きますし、藻刈りや外来種駆除なども含め、自然というものは本来、なるべく手を加えないことが大事だと思います。
 
在来種・外来種含め、水生昆虫や貝など、食物連鎖のピラミッドの上層の生き物が減少してしまったことが、プランクトン増加の一因であるかもしれません。
 
なにしろ、自然環境をここまで変化させているのは私たち人間ですし、漁師に仕事を与えることが目的かと思えるような、外来種駆除や藻刈りなどは、税金の無駄遣いでしかありません。
 
一朝一夕には難しいのかもしれませんが、私たち人類は、欲望の追求(利便性の追求)だけではなく、理想の環境を追求していくことが必要なのではないかと思います。
 
そうしなければ、もう自然環境は持ちません。特に淡水域は危機的な状態です。
 
こうした環境問題は、非常に奥が深く、難しい問題です。深く考え、総合的に判断することが必要ですし、表面的な考えや一時的な施策では、根本的な解決にはなりません。
 
とりあえず、外来種駆除や藻刈りなど、自然環境に手を加えるようなことはやめるべきだと思います。(このブログでは再三、発信しているように、外来種はその水域のエサなどの環境に応じて定着・繁殖するので生態系に悪影響を与えるなどということはありません。)
環境に負荷を与えるような、開発も極力抑えなければいけません。
 
行政には、私たち人間だけではなく、生き物などの環境に配慮した施策を行って欲しいものです。
 
私たちは、生き物の棲める、美しく豊かな自然環境の復活を願っています。