句会は「夏雲システム」で行っております。

このブログは公開の句会記録です。 


投句一覧

1. また一羽飛び立つ水鳥減つてゆく

2. 冷さまじきもの炎上の航空機

3. 突然の息子の彼女雪の夜

4. 幽明のけぢめ畏し雪明り

5. 町中の木の葉巻き上げ冬将軍

6. 雪霏霏と素足に草鞋托鉢す

7. どうされたふらつく文字の年賀

8. カラフルな積み木の街並み雪の朝

9. 汲みたてと申し寒九の水を母に

10. 寒林に忘れないでと風泣きて

11. ワイパー急速バラバラと霰

12. 冬銀河経由のごとく夜汽車の灯 

13. 水鳥の戻る足跡無くて果つ

14. 反射する雪の光や赤い傘

15. 朝起きて窓辺に見える銀花雪

16. 二両目の端の扉で待ち合わせ

17. 一輪咲く椿に一羽相思鳥

18. 冬は血痰駅伝ばかり観てをりぬ

19. 雪橇や渡廊下をはすかひ

20. 風音のあとに風来る春近し

21. 梳り梳りして雪女

22. ハチ公にあるは今ここその日だけ

23. 外は雪カステラの底粗目糖

24. 輿に乗り京(みやこ)を離れ越前へ

25. かひつぶり顔出し水輪生まれけり

26. 主宰なき句会の帰り風花す

27. 左義長のてつぺんに引つかかる月

28. ストーブの四つ足歩むほど燃やそ

29. 飼主を見上げ枯野に坐る犬

30. 伸びきつて眠る初雪を知らず

31. 月凍つる瓦礫の下に祖父と孫

32. たまさかの家鳴(やな)りを夜半の寒四郎

33. 日脚伸ぶ早稲田発上野行きバス

34. 新幹線ホームに手袋片方

35. 雪折れの森に生木の傷にほふ 

36. 飛行機の燃え落ちる見る立ち尽くす

37. 初明かり昼夜違う観音様

38. 激烈な正月 清冽な空

39. 先生や旅の途上の日向ぼこ

40. はじめての雪長靴を子に履かせ

41. 蝋梅を抱えスカイブルーのタクシーに

42. 大空の青の重さを雪の原

43. 降る雪の崩れし家々覆ひたり

44. 寒雷や旅の歳時記広げれば

45. 珠洲の海瓦礫の上に雪は降る

46. きみさんの美徳の不幸落雪に死す

47. 寒林に風通るもっと生きやうか

48. 雪女LEDの明るすぎ

49. 一寸法師お椀の舟に乗り込みぬ

50. 葉を落とし梢は空に手を伸ばす

51. 初雪をあなたと見たし夕霧忌

52. 珂雪や白無垢姿綿帽子

53. 冬陽射し東京地検特捜部

54. もう止みしと思ふ空より雪二片

55. 猪突猛進猪に乗り摩利支天

56. UFOでシュンと火星へ女正月

57. 原発の眠り覚ますや能登の春

58. 人影と人らしき影除夜篝

59. 街灯の明かりに雪の降り続き

60. 暖かい真綿になれよ能登の雪

61. 山の音雪崩走らせしづもりぬ

62. 年新た川遡る津波かな

63. 濃紺の海が吸い込む冬の鬱

64. 砲車洗ふやタイヤに光る霜柱

65. 落ち葉吹かれて夕暮れの人に尾く

66. 何か音重くなりたる夜の雪

67. また雪かまだ雪降らない此処彼方

68. 虚しさやなんもかんも消え能登

69. 雪女来るべき善を積まざりし

70. たわいなき話してゆく雪時雨

選句・選評

5点句

(特選)安達 武内(選)半田

暖かい真綿になれよ能登の雪(きなこ)

*──安達潔

*冴え冴えと冷え込む北陸の地。作者の優しさと願いが強く感じた句。──武内

*もう三週間にもなろうというのに、いまだ支援が届かない所もある。この数日、大雪があった。まさにさけびである。──半田真理

*予選──ほんとにどんなに辛いだろと。感謝の言葉のみに頭が下がります。──紫苑

(特選)佐柳(選)白浜 安達 かしこ

人影と人らしき影除夜篝(掃部けいじ)

*なんともゾクゾクくる感じがたまりません。地元の方が行く、そんなに大きくない神社。人らしき影は偵察に来た神様か、何なのか。──佐柳恵美子

*上手い。匠だ。篝火が「人らしき影」の含みや膨らみの元となっております。陰影礼賛そのもの。LED照射ならば「人らしき影」は一掃だ。うごめきの豊かさの句。──白浜和照

*──安達潔

*人らしき影とは?なんかあやかし連れてきました? 除夜篝もピタッとハマりました。──さとうかしこ

4点句

(特選)きなこ(選)白浜 文代

冬銀河経由のごとく夜汽車の灯 (掃部けいじ)

*この夜汽車は、冬の銀河をはるばると経由して参りました。

月並みながら連想はこれしかない!銀河鉄道999・・・メーテル~~!──きなこ

*冬銀河経由鬼怒川行き?現在ではとても珍しい夜汽車の灯。過去の方からやって来たのでしょう。とても綺麗な冬銀河を見たことがあります。一つの星が急激に明るくなり消えました。銀河鉄道だったのかも。──白浜和照

* 昔見た、夜汽車の窓の光と音をふと思った。冬銀河経由というのがいい。昔に戻り夜汽車に乗って冬銀河に吸い込まれてゆきたい。──文代

(特選)半田(選)白浜 三空

梳り梳りして雪女(安達潔)

* くしけずる。人でないものになっても、そうまでして大切にしている髪。無心に見える梳る姿とは裏腹に、さまざまのことを女は考えているもの。女の髪は、やはり冷たいのだろう。──半田真理

*髪の毛凍ってますものね。悪い猟師の元にお出掛けなのかも知れませんが身だしなみはしっかり。バリバリバリ梳っても直ぐ氷る、それでも妖のお務めは果たさねば。具体的想像力とナンセンスさを含んだ表現力に花丸五つ。──白浜和照

 *雪女も女性、髪は命。「梳り」のリフレインが切ない。──三空

(特選)白浜(選)三空 武内

雪女LEDの明るすぎ(さとうかしこ)

* 雪女は「陰影礼賛」の世界の住人ですね。情緒の無い蛍光灯を越えLEDは殺妖光線です。光輝く貧しい心の世界。文明批評になっており、着眼点が出色です。──白浜和照

* 雪女もLEDで鮮明に照らされては、たまりませんね。面白い句です。──三空

* 面白い!さぞ 雪女も驚き眩しかったでしょう。──武内

*予選──アハハハ・・・もうちょっとボワ~ッとね(笑)──きなこ

(選)掃部 三空 文代 きなこ

主宰なき句会の帰り風花す(白浜和照)

*「風花」が寂しい。──掃部けいじ

*主宰のいない句会。なにか芯の通らない、物足りない感じが風花と通い合っています。──三空

*主宰のいない句会、皆頑張っている。帰り、冷たさに顔を上げると風花。かえらぬもの、なくなってしまったものへの虚しさをふと思う。──文代

* 主宰なき・・心寂しい句会の帰り道、寒さに風花が舞う。──きなこ

*予選──紫苑

3点句

(特選)掃部(選)安達

風音のあとに風来る春近し(三空)

*林に入ると多分に「音」が先「風」が後。良い観察ですね。──掃部けいじ

*──安達潔

*予選──着眼点表現も実に格好の良い句です。先ず音が来る風があるのですね。それは冬の終わり頃に吹く、春になるための通過儀礼なのでしょうか。──白浜和照

(選)掃部 紫苑 武内

どうされたふらつく文字の年賀状(三空)

*丈夫かな?「ふらつく文字」自体が実に大変なメッセージ。──掃部けいじ

*長い付き合いの方ですね。文字の乱れから案じる、、そのことには触れて無いからこそどうされた?ですよね。今年はとみに賀状終いを伝える数が増えました。私はずうっと前にしました、、──紫苑

*友人の賀状の字が小さく とても弱々しい字。作者と同じく自分にも届いた。心配になり直ぐペンを取った。──武内

(特選)文代(選)きなこ

寒林に風通るもっと生きやうか(さとうかしこ)

*凍てついた寒林。風が通るのを見る。その風を感じて生きよう、もっと生きようかと思える人間でいたい。──文代

 *生きましょう!──きなこ

(特選)三空(選)かしこ

街灯の明かりに雪の降り続き(白浜和照) 

*街頭の明かりの中に降りしきる雪が画面のように見えてきます。ほのぼのとして暖かみのある句です。──三空

* 街灯の明かりの下では雪や雨が良く見えます。明かりがずっと付いてるから雪もずっと降っている。なんだかこじつけのようですが。──さとうかしこ

(選)かしこ 文代 きなこ

雪折れの森に生木の傷にほふ (掃部けいじ)

* 現場を見ていないとできない句?豪雪地帯では確かに雪の重さで木が折れる。その匂いに着目したのが、現場そのもの。──さとうかしこ

* 重たい雪が積もる。疲れ果てた森の木は、雪から解放されたくて音を立てて折れる。折れた木のにおいが立ち込める。生木の傷なのだ。──文代

*雪の重さに折れた木の、傷口の匂いは確かに生々しくするのです。──きなこ

2点句

(特選)かしこ

大空の青の重さを雪の原(掃部けいじ)

*上五中七、目からウロコ。青い空と白い雪野原。雪野原は青い空をよっこいしょと持ち上げているんだ!

景が大きい。──さとうかしこ

*予選── 広い雪原の上は、広い広い青空。あまりに広い空の青に重さを感じる感性。

雪原と大空の対比!広いなぁ。──きなこ

(選)白浜 佐柳

ストーブの四つ足歩むほど燃やそ(掃部けいじ)

* 熱くてストーブが逃げ出すのですね。先ずはユラユラそしてソロソロ動き遂に走り出す。逃げても逃げても熱さは減らない!!何故だこんなに走っているのに。体中がクソ熱い。上に乗っている薬缶はシュンシュン鳴って、あれ?蒸気機関なのかしらなんて思ったりもする…起こるべきストーブのジレンマが直ぐそこまでやって来ている。来させられている状況。中々ストーブも飼い主を選べませんからね。破裂ぢゃハレツ、インティファーダしちゃってくれ。──白浜和照

 *四つ足歩むほど!なんて躍動感のある表現!薪ストーブの中にカルシファーが見えるようです。──佐柳恵美子

(特選)紫苑

冬陽射し東京地検特捜部(きなこ)

*よくぞ頑張られました。残念ながらの結果でありましたが、、法律の不備ですからね。いいのです。かすかな日差しが差しましたよ。悪事の数々が世に晒されましたでしょ。これを機に我々こそがしっかりした判断をすべきだと思いを強くしました。──紫苑

(選)半田 紫苑

突然の息子の彼女雪の夜(佐柳恵美子)

*雪女ぢゃああるまいか!と誰もが思いたくなるが、でも連れてきてしまった息子の心情もわかるなぁ。──半田真理

*まあ雪の夜にですか、、いいですこと❗️素敵な夜でしたね。

突然とはなんとまあ。その様子が目に見えるよう。──紫苑

(選)白浜 紫苑

二両目の端の扉で待ち合わせ(佐柳恵美子)

*日常の様なドラマの様な膨らみのある句です。麻薬密売人や集団痴漢野郎の待ち合わせ。DV夫と草食以下夫の妻同士の「つくたべ」密会、シロさんとケンジ。中学生と教師の逃避行。どうも、私自身がひどく怪しくなっている様です。兼題への対応、二と端が良いですね。この句の場合無季が効果的なのでしょう。──白浜和照

*すぐにみつかりましたか?なんか粋な感じですこと!──紫苑

(選)掃部 紫苑

外は雪カステラの底粗目糖(佐柳恵美子)

*ふわりと「雪」。「カステラの底」の「粗目糖」の食感が際立つ。取り合わせの妙。──掃部けいじ

*雪とカステラの底の粗目との取り合わせが絶妙。あの粗目擦って舐めたわ。──紫苑

*予選──霰混じりの雪ですね。カステラの下にまで降り込んでいましたか。炬燵でお茶と一緒に頂いたのですね。少しだけサリサリする歯触りが伝わりました。──白浜和照

(選)三空 文代

かひつぶり顔出し水輪生まれけり(さとうかしこ)

* 小さな水輪なのでしょうね。可愛らしさに溢れています。──三空

* 琵琶湖にかひつぶりがたくさん浮かんでいる。潜って魚を捕る。顔を出すと水輪が生まれて拡がっていく。見えるようだ。──文代

(選)佐柳 半田

先生や旅の途上の日向ぼこ(安達潔)

*まだただあちこちふわふわと訪ねられて、お天気のいい日には腰掛けて日向ぼこしてらっしゃる、きっとそう、と思いました。──佐柳恵美子

*旅の途中。そうかもしれない。──半田真理

(選)安達 武内

年新た川遡る津波かな(文代)

*──安達潔

* 2007年の地震後 朝市通り裏の海。特別専門職人が 地盤隆起を防ぐため 岩にネット状の金網をコンコン打ち付けていたのを見た。しかし·····──武内

*予選──紫苑

(選)佐柳 きなこ

落ち葉吹かれて夕暮れの人に尾く(白浜和照)

* 枯葉も人恋しいのかな、寂しいのかな、という雰囲気もあり、枯葉はいたずらっ子かもしれないと想像も膨らみ、そのシーンが生き生きとします。──佐柳恵美子

 *カサコソと、落ち葉がまるで後を追うように尾いてくる。夕暮れの寂しさに、一緒に帰りましょうと言うように。──きなこ

(選)掃部 佐柳

たわいなき話してゆく雪時雨(半田真理)

 *「雪時雨」が通常事の雪国の穏やかな景。さりげない対話の二人を取り込む叙景句。──掃部けいじ

*おそらく誰かと話しながら歩く風景なんだと思いますが、たわいなき話をしているのは雪かもしれない、と思ったら世界が広がりました。──佐柳恵美子

*予選──三空

1点句

(選)武内

冷さまじきもの炎上の航空機(さとうかしこ)

*何がどう間違えたのか?被災地に物資を運ぶはずだった。鮮烈なオレンジ色の光り。部下は亡くなり機長は生涯 暗黒な罪を背負っていくのだろう。──武内

(選)半田

町中の木の葉巻き上げ冬将軍(さとうかしこ)

*中七の木の葉巻き上げが、ポイント。冬将軍は、私も詠みたい季語なのです。──半田真理

(選)安達

日脚伸ぶ早稲田発上野行きバス(さとうかしこ)

*──安達潔

(選)きなこ

汲みたてと申し寒九の水を母に(半田真理)

*薬になるという寒に入って九日目の水。母上に捧ぐ。──きなこ

*予選──紫苑

(選)佐柳

伸びきつて眠る初雪を知らず(半田真理)

*平和な夜。眠っているのは自分?子供?犬?いろんな風景が浮かびます。──佐柳恵美子

*予選──今年の関東平野の初雪はひっそりとしたものでした。気づき難いものでしたが、幸せな眠りを得られた様で羨ましいばかりです。伸びきりた〜い。宇宙遊泳した〜い。深く深く眠りた〜い。──白浜和照

(選)かしこ

雪橇や渡廊下をはすかひに(安達潔)

*良くわからない。が、何度も立ち止まった句。橇が渡り廊下を横切る?渡り廊下を避けて行く?ともかく、雪橇と渡り廊下の組み合わせに目が離せなかった。──さとうかしこ

(選)掃部

はじめての雪長靴を子に履かせ(安達潔)

*「雪」も「長靴」も「はじめて」。「子」の未来には沢山の「はじめて」が。──掃部けいじ

(選)三空

新幹線ホームに手袋片方(佐柳恵美子)

*片方の手袋を落とした人は新幹線でどこまで行ったのだろうと思い馳せる。落とし物が手袋だけに思いも広がるのでしょう。──三空

(選)文代

蝋梅を抱えスカイブルーのタクシーに(佐柳恵美子)

*蝋梅の蝋のような花の黄色は青い冬の空によく似合う。蝋梅の枝を高枝ばさみで切っていけてみると、あっちこっち向いて、啄みに来る鳥でも笑ってしまう。蝋梅を抱えてスカイブルーのタクシーに乗ってみたい!かっこいいだろうな。──文代

*予選──何ともスカイブルーが良いですね。句自体の持つ勢いや心持ちが表現されています。とても香りの良い薄黄色の不思議な質感の花。病気見舞い等のマイナーな行為ではないと思われます。謎めいた高揚感が湧き上がります。──白浜和照

(選)半田

輿に乗り京(みやこ)を離れ越前へ(武内)

*輿がでるとは!紫式部かな。今年の大河ドラマ「光る君へ」も連想させます。藤原姓が入り乱れて、わかりにくいかもと心配もありますが、資料片手に観るのはおもしろい。『小右記』を書いた藤原実資にロバートの秋山さんがキャスティングされて意外、しかし楽しみです。──半田真理

(選)安達

飼主を見上げ枯野に坐る犬(三空)

*──安達潔

*予選──飼ってた犬を思い出す。飼い主を見上げるんだけど、お尻をどっこいしょと降ろすのは娘の足の甲の上、、枯野か。──文代

(選)武内

月凍つる瓦礫の下に祖父と孫(文代)

*10人を亡くし慟哭する男性。地震から数日後に助けられた老女。一人でも多く救出を願い 画面を食い入るように見ていた。──武内

(選)かしこ

UFOでシュンと火星へ女正月(白浜和照)

*火星へ行っても、女正月の宴会するにもまだ何もないじゃん。でも行ったら面白いかも。──さとうかしこ


0点句

幽明のけぢめ畏し雪明り(安達潔)

*予選──雪明りははっきりと、くっきりと、はいここよりは幽界でございます。俗世の輩は来ることならじ。──きなこ

山の音雪崩走らせしづもりぬ(安達潔)

*予選──佐柳恵美子

もう止みしと思ふ空より雪二片(三空)

*予選──佐柳恵美子

何か音重くなりたる夜の雪(三空)

*予選──佐柳恵美子

雪霏霏と素足に草鞋托鉢す(武内)

*予選──雪ひひと。孤独の世界が広がります。──半田真理

寒林に忘れないでと風泣きて(文代)

*予選──あまりにベタかと思いつつ、どうにも共感してしまう風の泣き声。切ない。──きなこ

初雪をあなたと見たし夕霧忌(半田真理)

*予選──近松門左衛門の夕霧阿波鳴門がある。夕霧は27で死んだ絶世の美女大夫。どうしようもない男との子を阿波鳴門の侍に託してもめる。”阿波鳴門“と言えば“巡礼お鶴”しか頭に浮かばなかったが、近門はこんな話も書いたのか。あなたはだれ?なぜ夕霧忌に?──文代

総評
*管理者仲間が出来まして進行を共有、ただそれだけの事ですが楽しませて頂きました。暗さの豊かさを再認識させられた回でした。──白浜和照
*総評ではありませんが 私の郷里も北陸です。地盤発生から3時間後、親族に電話が繋がり 次々と無事を確認しました。家の損害はなく 皆「ドン! と突き上げられ 箪笥 棚から物が落ちてきた。今まで経験したことのない長い揺れだった」と。
私も10代の頃 エレベーターに閉じ込められた。中学 高校 社会人と被災地を訪れた。ラストランに乗った電車。新幹線が停まると喜んだこと。被災地が映るたびいろいろ思い出のある地。
亡くなられた方の回向 被災された方々へのお見舞いを込めて祈ってまいりたいです。長々とすみません。──武内
* 季語は雪、乗り物だった。おりしも1.1激烈な能登半島地震、立て続けに起こった救援物資を運ぼうとした飛行機とJALの炎上事故。石川は学生時代を過ごした第2の故郷。飛行機は縁者が関わる。心穏やかならずの年明け。能登の美しい自然と産業と文化と過疎と正月帰省の人々の温もりを襲った激烈な地震、津波。知人達は無事?俳句もいろんな方の雪や乗り物があったけど、地震のように揺らめきゆっくりと味わえなかった自分がいた。──文代
* 人が亡くなって、◯◯だったからせめてもの幸い、とはどうしても書けなくなりました。──半田真理

[ 兼題出題 ]

☆佐柳恵美子


補遺

[ 水の会参加要領 ]

☆会費無料。

☆参加資格、俳句が好きな方。

☆投句締切、毎月17日23時55分。

 投句数(5~7句)当季雑詠、兼題あり。

☆選句選評締切、毎月24日23時55分。

 選句選評数(5~7句)選評字数制限無し。

☆スマホ・PCどちらでも参加可能です。

☆上記は、夏雲システム(ネット句会の自動進行ソフト)を利用させて頂きます。

☆過去このブログは同時進行の句会でした。

  現在は原則、句会の公開記録です。

 アップ更新は上記締切日の1~2日後です。


水の会は故栗島弘先生が主宰なさった句会の一つです。先生の句とお人柄が好きな人と、先生が他の句会で面白く思われ誘われた人で成り立っていました。現在もその人達が中核です。


夏雲システムを使ったネット句会は非常にクールで公平です。

また、現在の水の会は選句選句に一週間の時間があり対面の句会とは質が大きく異なります。

その時間作業は必然、自分への向き合いを深めて行きます。

「より自分自身にそしてオリジナルに」栗島先生の創作精神だと思っております。

ネット句会で最もスリリングだったのが、参加者14人・投句5句・6句選でした。

ご参加お待ちしております。


水の会事務