選手を育てることと、チームを育てることはある状況では必ずしも一致しないわけだが、今年は後輩は育っているように見えるが、チームは育っていないままでここまで来ている。


チームを育てるには上手い選手たちを抜きにしては成り立たない。

そのなかで、その時点で試合に出ている上手くない選手を育てていかないとならない。

つまりは去年も試合に出ていたほとんどの選手たちだ。

試合に出ている上手くない選手たちがあるレベルに達しないと、そこに新たな選手たちを付け加えれば、チームレベルは大きく下がってしまう。


去年の秋にSW大学の主務がレギュラー6年生せいじの登録を忘れるという大失態をしたので、いちはしはその主務を20分ほど叱責したことがある。
心情的にもいちはしとしては許せないことではあるが、それだけでなくその選手がいなければ良いサッカーができなくなるからチームが育たない。


良いサッカーをやれないチームの中では良い選手も育たない。


そこを気にしない連中が指導的ポジションにいるので、いちはしが知らないうちに去年の秋の4-2-3-1から、今年の春には3-4-3に勝手に戻して、去年の春の蹴って走るサッカーに戻ってしまった。

それでは今年の主将は勝つことだけはできて良い気分かもしれないが、チームとしては進歩しないわけだ。


先週末を見た限りでは、母校のサッカー部も、まあ、それに近い状態なわけだ。


少数の上手い選手の個人技におんぶにだっこの状態を改善しなければ、先は見えてこない。

そのためにはサッカーを見る目や考える力を上げていかなければならないのだが、そのためにはチームに何が必要なのか、考えれば自ずと答えは出てくる。


まあ、今更どうにもならないわけだが、良い選手の高い経験値を集積してそれを後輩に伝承することが大事なわけで、そこをやる気がどうとかそういう別次元の問題と同列に扱ってしまっては、良いことは何も起きてこない。


ネルシーニョにしてもモウリーニョにしても、チーム作りの始めにメンバー固定で戦っていくのはそういう難しさを熟知しているからだ。


簡単に選手を入れ替えて、なおかつチームとしてもサッカーの内容をステップアップしてとかなんとか、そういうことができるのであればUEFAチャンピオンリーグで優勝できるチームということだよ。


なんにせよ、今年は時間がないし、いちはしが関与するような時間ももてないから、まあ、頑張ってくださいと言うしかない。