そうだとして何を教えるのか、個別のシーンで個別の選手に解答を教えていいのか、教えないのかという質問もよくある。


ここでも正解はひとつではないというのがサッカーだと考えていれば迷うことはない。


相手の守備に囲まれたときに、囲まれる前にパスを出せはもちろん正解だろう。

しかし、パスを受ける前に周りを見ておけ、囲まれそうな状況ではパスを受けるなというのも正解。

周りを見ておいて受けたときに、そこでどのようなトラップがよかったか、そのようなトラップのレパートリーがあるかどうかという選手の技術の議論になることもあるだろう。

さらにはトラップしないでワンタッチパスが正解のこともあるはず。


しかし、メッシのような選手であれば、囲まれてもドリブルで抜けばいいだけの話で、「ぶっちぎれ、でも怪我はしないように」でもいいかもしれない。


サッカーには無数の正解がある。

そういう視点に立てばたったひとつの正解なんて無いから、何を教えても教えすぎることはあり得ない。