センターフォワードがキープできたときに次のパスコースを作るのが遅すぎ。
結局はひとりで打開することになる。


何人かの選手の個人能力で打開はできても相手のゴール前は固まっているからゴールに結びつかない。

サイドを1対1で敗れてもクロスを上げるのに一杯でセンターの守備はひとが多いので全部はね返されてしまう。
教科書的な攻撃は教科書的に守られて終わりというのが今日の結論。


ゴール前から相手の選手を引きずり出す工夫が必要。


うちのチームにとっては慣れ親しんだ古い戦術。


ツートップの片割れだか、サイドハーフだか知らないが、センターフォワードに長めのボールが出たときにそこから離れすぎ。ここが色々な意味で工夫不足に見える。


たとえばセンターでクロスが上がってくるのをそのサイドハーフが待っていてもよほどのフリーでなければ、力不足でまったくチャンスにならないのは目に見えている。そして、よほどのフリーなんて今日の相手でさえもあり得ない。


だとすれば、センターフォワードに寄って、そこでセンターフォワードと組んでワンツーなりなんなりで、もう一度センターフォワードを裏に短く走らせる。

まあ、たぶん、センターフォワードはスタミナがないのが見えていたからすぐに潰れるだろうが、それでふたり、三人のコンビでシュートまで持ち込むのがひとつの勝負の形と見た。

ワンツーのツーは必ず裏に出す。通らなくとも裏に出すことが肝要。

そして、それで走れなくても、その形をダミーに使えば他の選手へのパスが生きるようになる。


もうひとつは3年前のチームが典型例だったが、そうやってセンターフォワードにサイドハーフが寄ることで前の3枚が片サイドに寄ってしまえば、あるいはたとえば右のサイドハーフが左のタッチライン近くまで行ってしまうことで敵を引き付けることができれば、そのときは相手の守備も片サイドに引き付けられてしまい、そこからクロスが上がるかサイドチェンジができればセンターハーフか逆サイドバックが「よほどのフリー」とは言わないが、「1対1での競り合い」でのチャンスを迎えるのは2年前の世代までなら誰もが知っている。


攻撃も守備も密集する。


チーム全体で距離感を詰めて動くことで、4分の1ぐらいのスペースに両チームの選手たちが密集する。
その結果として反対サイドに大きなスペースが空く。

そこをいつ、誰が使うか、それが世代の力が足りないときにいちはしがやらせていたことだ。


そのスペースにボールを供給できるハーフがいないとただの幼稚園サッカーで終わるが、この世代にはそのハーフがいるはず。


グラウンドの使い方に関するグランドヴィジョンがない。それぞれのスペースを各ポジションの選手がどう使うか、そういう知恵が見えないから、ひいて守ろうが、どうしようがカウンターが怖くない。


ベンチがカウンターで盛り上がったのは1,2回では。


なんとなく教科書的にサッカーをやっていれば、同じレベルの相手に勝つのは容易ではないし、少し強い相手にはノーチャンス。さらには今日のようにそんなに強くない相手にも負けてしまう。


退いて守って頑張るつもりだったかもしれないが、そこからのボールの運び方にヴィジョンがないから、相手のゴール前の密集が崩れない。手詰まりがはっきりと見えていた。