まだ雪にはなっていないけれど寒い東京

こんな日は暖房ぬくぬくのおうちにいたいけど

泣く泣く習い事へ〜

厚着しすぎて建物内では逆に暑いわ


疲れてお腹も空いて
ちょっとドーピングが必要な授業後

甘いものに救いを求める


ケーキを忘れられても謝られず

「フォークとナイフ使いますか?」
と聞かれ

「無かったらどうやって食べるんですか?」
と聞きたくなった私は

どれだけやさぐれているのでしょうか、、、


授業は楽しかったのだし

復習しながら気持ちを落ち着けよう



さて

先日読んでしばらくその世界の余韻にいる
原田マハさんの「風神雷神 Jupiter, Aeolus」




琳派の始まりと言われる俵屋宗達の絵を

そして
京都国立博物館に寄託展示されているという
「風神雷神図屏風」を

早く京都に見にいきたい!と思っていた
まさにその時


偶然にもブロ友さんが
東京は京橋にリニューアルしたばかりの
アーティゾン美術館(旧ブリヂストン美術館)で
琳派の展示会をやってると教えてくれて


実は昨年リニューアルオープン時から
ずっと行ってみたかったアーティゾン美術館


調べてみたら

「琳派と印象派」展
琳派だけでなく印象派も見られるのね


しかも

「目玉展示は『風神雷神図屏風』」

というではないですか!


私が京都へ行くまでもなく

風神雷神図屏風が東京に来ていてくれたなんて!




これを知ったのは
会期終了まで1週間という頃


そういうわけで

急遽仕事を半休して

行ってきました!



リニューアルしたばかりの
ブリヂストン本社が入るビル
東京駅八重洲口を背にして
暖かい日差しの下を気持ちよく歩くこと10分くらい

低層部が美術館





このミュージアムが誇る
石橋財団コレクションをメインとした
「琳派と印象派 東西都市文化が生んだ美術」展



東西都市文化ということで
始まりは京の画家が彩った景色から

日本の中心が京から江戸へと移った時代

その歴史に中に自然と馴染めるストーリー


心はもう、風神雷神がいつ登場するかとドキドキしていたのだけど

江戸時代の歌仙絵には
一昨年行った三十六歌仙絵の展覧会を思い出し




大きな尾形光琳の作品は
何十分か立ち尽くしてしまった
じっくりゆっくり味わいました



よくよく見ると
リアルな植物や生き物なのだけど
金地に描かれたこの佇まい

色彩が無くても
醸し出される静けさと生き物の繊細さと力強さ

うーーん

ゆっくり味わうといろいろ感じられる

もっと琳派の絵を見てみたい!

俄然興味が湧きました




風神雷神様は思ったよりも小さくて

でもこの配置といい

どの時代でもセンスのある人って
絶妙なバランスを知ってるのだわと
つい近くの椅子に座りながら思うのでした



不思議なもので
絵は見るときの気持ちや
見る場所でも感じ方が違うのだ

今度はぜひ

あの趣のある京博で再会しよう!




他にも


メアリー・カサットの構図や色彩に
なるほどと思ったり



この日は春めいた陽射しだったので
こんな色合いにすごく魅かれました



この1年は在宅勤務が多く
夕方よく家で味わえる夕陽

日没した後の、オレンジ入色が沈んでいく空
薄いブルーから深みを増していく空の色の変化に
いつも不思議だーと思っていたけれど

こういう色のグラデーションなのかと
じっくり観察してみたり


最後にちょっと特別な感じで飾られていた
セザンヌの絵
私が知っているセザンヌらしさではない
晩年の作品のようですが
この深いグリーンに心が落ち着くのでした




展示室には
要所要所にデザイナーズチェアが



吹き抜けのある高い空間が開放的





そして展示室の所々にはVIEW DECKがあって
ビル外周の明るい景色に気持ちを落ち着かせられる

ふと現実に引き戻されてしまうのだけど
だからこそこの絵を
近くでいて遠い目で
見ることができるのだ




レクチャールームもあり
こういう場所で詳しく話を聞けたらおもしろそう


しかし!
ブリヂストンって
創業者の石橋氏の名前を英語にしたのね〜

石橋氏、および石橋財団様
たくさんのコレクションを見せてくれてありがとうございます



新時代に作られた美術館なので
アプリケーションも新時代仕様

入場券は無くQRコードだし

音声ガイドは有料で借りるものではなく
アプリで自分のガジェットから聞くタイプ




良い点は
解説が文字でも見られること
自宅でも改めて見直すことができること


※石橋財団コレクションに限る


欠点は、イヤホン忘れたらどうするのか?
そして
電池の減りが異様に早いこと!



ミュージアムといえば欠かせないのは
ミュージアムショップとミュージアムカフェ♡

吹き抜け上にあるショップと



ショップから見下ろせる
エントランス入ってすぐのカフェ



実はこのカフェ
事前にオンライン予約ができるのですが
現在システムエラーが起きていて
全て満席になっているそうで、、


ウェイティングの椅子に貼られた名画で
ソーシャルディスタンスをキープして行列


この床材も御影石ライクだけど
実は考えて造作されてるんだそう
おしゃれー




さてさて

ついに通されたカウンター席
お一人様も多い美術館なので
これからはこういう席が欠かせない


ランチメニューはコースが3つ
せっかくなので、前菜パスタメインと全部食べられるコースにしようと意気込んできたのに!

緊急事態宣言で滞在時間を短くするため

シンプルなAコースのみとのこと!!

ショックーーー

HPにもカフェ入り口にも書かれていなかったと思うのですが



仕方ないので




まずアワww


お水のカラフェも
グラスのデザインも
お手拭きにかおる白檀の香りも

どれも洗練されていてステキ



展覧会コラボメニューから
やっぱり私は
「風神雷神図屏風」をイメージしたという
イカスミのトルテリーニを


金色のプレートに
天に昇り立つような

うーん
どんな表現なのか
食べる前にしばらく考え込んでしまう

イカスミが練り込まれたパスタ生地
イカやカラスミの味わいと
ジェノベーゼの味もアクセント



添えられたパンは3種から選べて
ホイップバターも美味♡
(パンおかわりしたかった!)

実はお食事が出てくるまでかなり時間がかかったので
追加でお願いしたリースリングがとても美味でした♡



プチデザート

飴細工がアレンジされた
クリームチーズの冷たいおやつ



実はこれらのランチ
鑑賞前に頂きまして

ほろ酔いで鑑賞して風神雷神様にも怒られちゃうかしら


観賞後はやはり
お茶タイムを同じカフェで♡




同じく
「風神雷神図屏風」の「風神」をイメージしたという抹茶ラテがありまして
むぅ
これまた、、、

風神は緑の体だし
白い泡といい風っぽいか





会期終了間際で
平日とはいえわりと人が多かったけれど

時間指定制ということもあり
ゆとりある空間でゆっくり過ごせました


しばらく図録を眺めて味わおう


会期は明日まで

風神雷神様も元気いっぱいで
こんなお天気の週末になっちゃったのかしら



こんな時代だけど

遠くに行かなくても
ゆっくり自分の好きなことを
自分の時間を味わえることに感謝

そして教えてくれたセ様

ありがとうございました♡