【セシル・シャープが見つけた旋律】

 

 

セシル・シャープ

(1859ー1924)

 

 

セシル・シャープは、

フォークソングの収集だけでなく。

 

フォークダンスの研究も

していた人だそうです。

 

音楽家でもあり、

教師でもあり。

 

イギリスでは、

 

「民謡と音楽の研究の

第一人者」

 

・・・として、

有名なのだそうです。

 

 

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セシル・シャープは。

 

1913年7月14日。

 

ヨークシャー地方の

ゴースランドで、

 

スカボロー・フェアの、

また新たな旋律を

見つけたそうです。

 

「Rhchard Hutton」という、

65歳のおじいちゃんが

歌っていたもののようです。

 

 

Folk tunes collected by Cecil Sharp

 

ーCJS2/10/2868 Scarborough Fair

 

 

彼は1916年に、

この旋律を基に。

 

ピアノアレンジを加えた

楽譜を発表しました。

 

 

100 English Folksongs (Sharp, Cecil)

 

 

『Scarborough Fair』は、
№74。

 

 

 

 

 

1865年頃に、

フランク・キッドソンが

同じくゴースランドで

聴いたという旋律。

 

(ヴァージョンB)は。

 

明るい旋律でしたが。

 

 

セシル・シャープの

これは。

 

ドリアン・モードが

使われていて。

 

なんとなく。

 

雰囲気が少し

寂しげ。というか。

 

哀愁というか、

郷愁というか。

 

なんというか。

 

・・・が、

漂っています。

 

 

『Scarborough Fair』

 (Cecil J. Sharp アレンジ・ヴァージョン)(1916)

 

 

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このヴァージョンの

『スカボロー・フェア』を

探すのは。

 

ちょっと、

大変でした。

 

なかなか、

見つからずに泣き笑い

 

 

そうしたら。

 

あの『ZABADAK』の

上野洋子さんが歌っていた

ものがあって。

 

嬉しびっくりでした驚き

 

 

『Scarborough Fair』上野洋子

 

 

それから。

 

このおじさん↓の歌。

 

妙に味があって、

 

すごく好き!目がハート

 

・・・という感じでした。

 

 

Chris and the Clones 『Scarborough Fair』(2020)

 

 

このおじさんは。

 

セシル・シャープが

ヨークシャーでこの曲を

聴いたのは、

 

1906年。

 

・・・と言ってますね。

 

 

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【ちょっと横道】

 

上の動画のおじさん。

 

Chris Kennedyさんは、

自己紹介で。

 

イルクリー(Ilkley)で

生まれた。

 

・・・と、

おっしゃっていたのですが。

 

イルクリーというのは、

ウエスト・ヨークシャーにある

街だそうです。

 

 

そのお話を読んで。

 

ふと、

思い出したことが

ありました。

 

 

大昔。

 

ショパンの曲の、

聴き比べをしてみたことが

あって。

 

 

私は、

自分の「感覚」を試して

みたかったので。

 

事前に知識は

まったく入れないで。

 

ただただ聴いて。

 

誰の弾くショパンが、

一番胸に来るか。

 

・・・なんてことを

やってみたのでしたニコニコ

 

 

その時。

 

私が一番ピンときた

ピアニストは。

 

ルービンシュタインで。

 

 

それで調べてみると

その人は。

 

ショパン演奏の大家だと

言われている人だとわかり。

 

びっくりしたのですが。

 

けれどもそれ以上に。

 

私にとって

衝撃的だったのは。

 

そのルービンシュタインが、

ポーランド出身だった。

 

・・・ということでした。

 

 

ショパンも、

ポーランド人だったからです。

 

 

そんなこんなであの時。

 

やはり。

 

「血」

 

・・・というものは、

あるのかもしれない。

 

・・・なんて

思ったりしたものです。

 

 

その血。というか、

遺伝子?

 

・・・の中に刻まれた

「何か」が。

 

その音になんらかの

影響を与えたりするのかも

しれないな。

 

・・・なんておやすみ

 

 

Chris Kennedyさんの

スカボロー・フェアに

なぜか妙にグッときて。

 

そしてそのおじさんは

ヨークシャー生まれだと

きいて。

 

 

なんだか。

 

そんな昔のことをまた。

 

ふと、

思い出したりしましたおやすみ

 

 

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バレエの、

ノイマイヤーの『椿姫』が

好きな人なら。

 

聴くだけで泣きそうになる、

ショパンのこの曲。

 

 

Arthur Rubinstein - Chopin - 

Piano Concerto No 2 in F minor, Op 21