【ドリア旋法】

 

 

サイモン&ガーファンクルの
『スカボロー・フェア』

スコアの動画がありました。

 

 

 

 

音楽理論は学んでいませんし、

楽譜もほとんど読めないので。

 

詳しくは語れませんがにやり

 

 

この曲には、


ドリア旋法

 

・・・という旋法が、

使われているのだそうです。


ドリア旋法は。

「ドリアン・モード」とか、
「ドリアン・スケール」とも
呼ばれていて。

メジャー(長調)でもなく。
 

・・・かと言って、
完全にマイナー(短調)

でもないという。

 

なんだか、

不思議な旋法です。

 

 

ウィキによるとこの、

 

「ドリア」

 

・・・という名前は、

 

ギリシャのドーリア人

 

・・・にちなんで、

名づけられているのだとか驚き

 

 

その古代ギリシャにも、

 

「ドリア旋法」と呼ばれる

旋法があったそうですが。

 

現在、

ドリアンとして使用されて

いるものは。

 

教会旋法の中の、

第1旋法。だそうです。

 

 

*******

 

 

余談ですが。

 

今の西洋クラシック音楽の

始まりは、

 

グレゴリオ聖歌だと

言われていますね。

 

 

歌われる聖歌は。

 

聖歌隊の声や

教会内の響きや。

 

そして、

歌を指揮する

神父さんによって。

 

その色も、

様々ですが。

 

私は。

 

スイスの

アインジーデルン修道院

グレゴリオ聖歌が、

 

一番好きですにっこり

 

 

アインジーデルン修道院

(画像はこちらから)

 

 

そして。

 

そのグレゴリオ聖歌の

「種」は。

 

おそらく、

古代ギリシャの時代には

もう既に。

 

蒔かれていただろうと

思います。

 

 

目には見えない「音」を

「形」として留めようとした

最初の人は。

 

あの人。

 

・・・です。

 

 

あの、

 

ピュタゴラス。

 

・・・です。

 

 

彼は。

 

宇宙の真理を数や音の中に

見いだして。

 

それを、この世界の、

目に見える形に翻訳しようと

した人でした。

 

「それ」

 

・・・を、

「頭」で理解しようと

したのです。

 

 

「音楽譜」とか、

「旋法」も。

 

そういう考えのもとから

生まれてきました。

 

 

そうやって、

 

「頭」

 

・・・を使うように

なってからは、

 

芸術の世界にも

理論が登場し、


それは、

複雑でややこしいものに

なっていきましたが。

 

 その反面。

 

人間の芸術の幅は広がり、

 

意図的に「効果」をねらった

様々な旋律を創ったり。


(特に教会がこれを

やっていました)

 

曲を譜面に残して、

後世に伝えることも

出来るようになりました。

 

 

ただ。

 

『スカボロー・フェア』

のように、

 

民間の中で口伝えに

伝わってきたような

素朴な歌は。

 

そういったものとは

また違う。

 

「頭」ではなくてもっと。

 

より「本能」に近いところから

生み出された旋律。

 

・・・のような

気がしてなりませんおやすみ

 

 

*******

 

 

ドリア旋法とは?

 

・・・について。

 

詳しく語ってくれている

サイトをいくつか読みました。

 

 

 

 

 

音階が、
レの音から始まった場合。


6番目にあたるシの音が、

自然と、半音あがった

感じになる。

だから、

「レの旋法」とも言う。

 

 

すべてのドリアン・モードが、
「レ」から始まるわけではないが、

どこから始まったとしても、
短音階の「6番目」の音は

半音あがり。

 

それを、

「ドリアの6」という。


・・・というのだけは、

なんとなく覚えましたニコニコ

 

 

けれども。

 

これだけでは「イメージ」が

掴めないので。

 

いいものを見つけましたにっこり

 

 

 

 

音を聴いてみた

感じからすると。

 

そのイメージとしては。

 

「郷愁」

 

・・・が、

一番ピッタリくるような

気がしました。

 

胸に、

「郷愁」を誘う響きを

醸し出す旋法。

・・・みたいなおやすみ

 

 

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このドリアン・モードを

使っている曲として。

 

いろいろなところで

例にあげられていたのが。

 

これらの曲でした。

 

 

アヴェ・マリス・ステラ

 

中世の曲。

 

聖歌でもあり、

国家でもあるそうです。

 

 

Guillaume Dufay 『Ave Maris Stella』

 

 

 

ドラゥジー・マギー

 

ケルトの国、

アイルランドの伝統曲。

 

映画「タイタニック」の中の、

三等船室のダンスシーンで

演奏された曲の1つ。

 

・・・だそうです。

 

 

Drowsy Maggie

 

 

 

いつか帰るところ

 

ファイナル・ファンタジー9の

オープニング曲。

 

FFシリーズの

音楽を創っている植松さんは。

 

プログレ好きだったのだとかニコニコ

 

 

植松伸夫 『FF9 いつか帰るところ』

 

 

 

ビートルズ『エリナー・リグビー』

 

 

ビートルズの曲は他にも、

 

『ミッシェル』とか

『ノルウェーの森』など。

 

ドリアン・モードの曲が

多いのだそうです。

 

 

The Beatles 『Eleanor Rigby』

 

 

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個人的に面白いなぁと思った

ドリアン・モードの曲。

 

 

Led Zeppelin 『Stairway To Heaven』

 

 

Lana Del Ray 『Blue Jeans』

 

 

Aimer 『春はゆく』

 

 

BUMP OF CHICKEN『月虹』

 

 

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イギリスの代表的な

民謡の中に。

 

『グリーン・スリーヴス』

 

・・・という曲がありますが。

 

あの曲も、

ドリア旋法だそうです。

 

 

Camille and Kennerly 『Green Sleeves』

 

 

でもこの曲。

 

例の「6番目の音」

 

「ドリアの6」を

半音上げない場合は。

 

エオリア旋法

(エオリアン・モード)

 

・・・になるのだとか。

 

 

エオリアンの場合は、

こんな感じ↓です。

 

 

Greensleeves - Celtic Ladies

 

 

池田綾子 Greensleeves (グリーンスリーブス)

 

 

ほとんどの人が

エオリアンで歌っていましたが、

 

ドリアンで歌うと、

こんな感じ↓になります。

 

 

楽器と違って、

声でこの音をとるのって。

 

結構、難しいです。

 

 

Joel Frederiksen 『Green Sleeves』

 

 

 

【おまけ】

 

音階の違いが

分かりやすい動画が

ありましたニコニコ