『Village Scene with Dance 

around the May Pole』

ピーテル・ブリューゲル(子)

 

 

「踊り」と「歌」は。

 

太古の時代から。

 

それこそ、

洞窟壁画の時代から

存在していました。

 

 

我が家の子供たちが、

まだ赤ちゃんの頃。

 

やっとつかまり立ちが

出来るようになった頃には

もう既に。

 

音楽をかけると、

それに合わせてノリノリで

身体を動かしていました。

 

 

そうやって。

 

人というものは

どこかで。

 

「音楽」に。

 

・・・というか。

 

「音とリズム」

 

・・・に結びついていて。

 

 

本能で、

踊り始めてしまうもの

なのかもしれませんおやすみ

 

 

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ルネサンス期の宮廷で。

 

バス・ダンス

(バッサ・ダンツァ)が

踊られるようになってきた

頃には。

 

人々はだんだんと、

 

「人に見せる踊り」

 

・・・を意識するように

なってきていましたが。

 

 

それ以前は。

 

ダンスというものは。

 

「自分が楽しむため」

 

・・・のものでした。

 

 

私は個人的には。

 

歌や踊りは。

 

究極を言ってしまえば、

瞑想。に結びつくものだと

感じていて。

 

そこに没入した時に

得られるものは

何かというと。

 

「エクスタシー」

 

つまり。

 

「忘我」

 

・・・なのです。

 

 

宮廷で踊られるダンスには、

そのうちに「理論」が

伴うようになり。

 

それがのちに、

「バレエ」という「芸術」に

発展していくのですが。

 

 

もっと古くは。

 

ダンスというものは、

 

本能と結びついた

「瞑想」や「祈り」だったと。

 

私は思っていますおやすみ

 

 

・・・とは言いつつ。

 

そこまで遡ると、

また、旧石器時代まで

戻ってしまうのでニコニコ

 

今はほんの少しだけ

戻って。

 

中世やルネサンスの時代。

 

ヨーロッパの農村などで

踊られていた踊りを。

 

少し見ていこうと

思いました。

 

 

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トーマス・ハーディーの

 

ダーバヴィル家のテス

 

・・・という小説があり。

 

このお話は、

 

これまでに何度も

映像化されてきました。

 

 

物語の舞台は、

19世紀末のイギリスの

地方の村なのですが。

 

お話の最初のほうに、

 

村の娘たちが

メイ・デー(五月祭り)で

踊っているシーンがあり。

 

なんとなく。

 

ヨーロッパの田舎の村で

古くから庶民によって

踊られてきた踊りの。

 

その雰囲気を

感じることが出来ます。

 

 

こちら↓は

2008年のBBCドラマ版

 

 

 

こちら↓は、1998年版

 

 

 

こういうダンスのもとと

なっているものはおそらく。

 

中世の、

 

「キャロル」とか「エスタンピー」と

呼ばれるものだと思います。

 

 

あとは。

 

メイ・デーのダンスと言えば、

 

こういうものもありました。

 

 

 

 

楽しそうですね目がハート

 

 

これは、

 

「メイポール・ダンス」

 

・・・というものです。

 

 

メイ・ポール。

 

つまり、五月の柱。

 

・・・に、

男女でリボンを巻き付けていく

ダンスです。

 

 

バレエの、

 

『ラ・フィーユ・マル・ガルデ

(リーズの結婚)』

 

・・・にも、

このダンスが出てきます。

 

 

 

 

 

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話は戻りますが。

 

『ダーバヴィル家のテス』で、

私が一番好きなのは。

 

ロマン・ポランスキーが監督で、

 

ナスターシャ・キンスキーが

テスを演じていた、

 

1979年の映画です。

 

 

ナスターシャ・キンスキーが

もう。

 

とんでもなく

美しいのです目がハート

 

 

『ロミオとジュリエット』の

映画の、

 

ニーノ・ロータの

音楽もすごく泣けますが。

 

テスの映画の、

フィリップ・サルドのこの曲も。

 

私の中では、特別です。