こんにちは。
プロフェッショナル心理カウンセラーの溝俣です。
児童クラブで男の子3人が、こんなものを作っていました。
城と塔
ユング心理学では、城は自我の象徴。自分の中の様々な感情を統合しようとする心の動きを意味します。
塔は、自我の確立。物事が変容する内的な進行をあらわしています。
中学年になった彼らと接していて、このごろ今までとは違う確実に成長している自我を感じることがあります。まさに彼らの中で、何かが少しずつ変わっていく感覚を覚えるのです。
この城と塔のまわりにあるものは、攻めてくるゾンビから自分たちの世界を守っているのだそうです。
きっとゾンビというのは、彼らの中にある不安や恐れのようなものだと思います。
もしかしたら、彼らとかかわる私たち大人をさしているのかもしれません。彼らは「みんなと同じ」「多数派」ではありませんから…
日常生活の中で、大人たちやまわりの評価から自分の尊厳を守っている。そんな風に私には思えます。
この城や塔を作っているときの彼らは、楽しそうで生き生きとしていました。
これが僕たちの世界だと誇っているかのように…
彼らが箱庭グッズで自分たちの世界を表現したら、どんな世界になるのでしょう。ぜひとも見てみたいと思いました。
児童クラブの生活に、遊戯療法を取り入れる。以前から考えていましたが、今年の夏休みはやってみようかな。
日常生活の中で、子どもたちが遊びを通して自分を解放し、生きるエネルギーを蓄えていく。そんなかかわりができたら、それは素敵なことだと思いませんか?
子どもたちの遊びから見えてくるもの
ユング心理学の象徴について↓↓
http://www.idear.co.jp/art-therapy/