龍安寺から南へ1キロ
次は等持院
こちらもお庭が素敵なお寺なんです
等持院 【とうじいん】
暦応四年(西暦1341年)、足利尊氏が天龍寺開山夢窓国師を開山にお迎えして、衣笠山の南麓に創建したのが、この等持院です。
後に、尊氏・義詮将軍当時の幕府の地にあった等持寺もこちらに移され、足利将軍家歴代の菩提所となりました。
応仁の乱などの戦乱や火災に見舞われたが、豊太閤(豊臣秀吉)も、秀頼に建て直させたほど、この寺を重んじられたのであります。
その後も移り変わりはあるが、等持院には、足利15代、230余年の歴史を語るだけの貴重な文化財が、今なお充分に保存されています。
山門
薬医門で切妻造
江戸時代に建てられたものなんやって
桜…
マキノ省三翁銅像
牧野省三は、日本最初の職業的映画監督であり、日本映画の基礎を築いた人物で
「日本映画の父」と呼ばれたんだとか
「日本映画の父」と呼ばれたんだとか
大正10年(1921)に日活を退社し、等持院境内に牧野教育映画製作所を設立
等持院撮影所が開設され、教育映画の製作が行われましたが、大正12年(1923)には
マキノ映画製作所に改組され、時代劇や現代劇などの一般作品の製作が行われるように
昭和4年(1929)に心臓麻痺で50歳で亡くなり、等持院に葬られました
鐘楼
中には入れないように…
入って勝手に鳴らす人が多かったからかな?
表門
薬医門で切妻造
現在のものは1808年(文化5年)に火災後に再建されたものなんやって
庫裡
江戸時代に建てられたもので玄関口の瓦及び蟇股(かえるまた)には足利の紋「二つ引両」が見られます
庫裡の前に雑に鬼瓦
なんの意図が…庫裡にお邪魔しまぁ~す
拝観料を払ってすぐに目に入るのが…
関牧翁(せき ぼくおう:1930~1991)老師により描かれた「祖師像」です
関牧翁老師は昭和14年(1939)に等持院住職となって等持院を中興し、昭和21年(1946)には天龍寺派管長に就任しました
歓喜天像が安置されていますが
厨子の扉は閉じられています
歓喜天像は鎌倉時代の作で、仁和寺子院の遺仏と伝わり、日本に現存する最古の聖天像とされてるんだとか
かっては池の畔の聖天堂に安置されていましたが、昭和9年(1934)の室戸台風で聖天堂が倒壊したため、現在の方丈西側に遷されまたんやって
室町時代作の厨子内に安置されています
2017年から3年による等持院改修工事で美しく蘇った枯山水
かつては苔が剥がれかかっていたが修復され、白砂と苔のコントラストに目を奪われますね
土塀は、5本の水平線が描かれた筋塀(すじべい)
筋塀とは、皇族が出家して住職を務めた門跡寺院の土塀の壁面に、その証として5本の定規筋を引いたのが始まりであり、定規筋の数が寺の格式を表し、5本線が最高格式なんやって
方丈
現在の方丈(本堂)は、元和二年(1616年)福島正則が妙心寺塔頭海福院に建立し、文化9年(1812年)等持院に移築された古建築で、南庭をひかえた広縁を静かに歩むと、鶯張りの音がここちよく響くんよ
方丈の襖絵は狩野興以の作で、明治維新当時一部損壊し、更に映画の撮影所が等持院境内に出来て、方丈がロケに使用されたためにかなり破損したが、今日修復され、年一回の寺宝展で公開
御本尊
釈迦牟尼仏
霊光殿
足利尊氏が日々念持仏として信仰していた利運地蔵尊を本尊とし、達磨大師、夢窓国師を左右に、足利歴代の将軍像(5代義量と14代義栄の像を除く)が、徳川家康の像と共に両側に安置しているんです
家康の像は42才の厄除けの霊験を受けたもので、当初は石清水八幡宮豊蔵坊にあったが、廃仏毀釈後に等持院に移し、本尊と共に利運を願う人たちに信仰されているんです
庭園
芙蓉池を中心とする庭園は、夢窓国師作とも伝えられるんです
この池は蓮の花を模っており、周囲には花木をあしらい草木を配して、石組も変化に富んでいます
書院では、坐して抹茶を喫しながらこの庭園を眺めることができるんよ
寒の頃から春先にかけては有楽椿(侘助)、初夏は皐月、7月頃からは梔子の花、初秋は芙蓉の花などが、清漣亭の前方の景に彩りを添えます
方丈の北庭の東側に位置する心字池(草書体の心の字をかたどって作られた池)を主とする庭園の景は幽邃
かつてこの池の中島には妙音閣が建っていたが失われ、現在も遺る礎石にその面影を偲ぶことができます
尊氏百年忌の長禄元年(1457年)に等持院が復興された際には、園内に掬月亭が建っていたとか
この庭の景色の中でも、春は桜、夏至の頃に色づく半夏生、秋の紅葉、冬は山茶花などがことの外美しい
清漣亭
方丈北面の小高い築山に建つ茶室・清漣亭は、成立の年代は明確ではないが、寛政11年(1799)に刊行された「都林泉名勝図会」に記載されており、かつては、その後背に衣笠山を望むことができるんです
この二畳台目の茶室は、上段一畳を貴人床とし、眼下には芙蓉池を眺めることができるように
平成29年から令和元年にかけて行われた方丈と霊光殿、清漣亭の改修に伴って、抜本的な修理を行い、西側四畳半が除かれたとか
尊氏之墓所
方丈北の中央に尊氏の墓である宝筐印塔が
塔の台座は四面に立派な格挟間があり、宝瓶に蓮華を挿した紋様があって、室町時代の形を示しています
台座の正面に延文三年四月の文字がみられたから
仁和寺の近くにある和菓子屋の御室和菓子 いと達さん
閑静な住宅街に佇むいと達さんは店前に設えられた小さなお庭を通り
真っ白な暖簾をくぐると
和の外観とはガラリと変わり
洋菓子店のような雑貨店のような…
白とブルーを基調としたオシャレな内装なんなぁ
古典的ではなく
どこか可愛らしく愛嬌のある和菓子屋さん
包み餅 つぶ餡 330円
と
包み餅 白餡 300円
購入
カラフルなのが特徴な和菓子ですが、本当に食べるのがもったいないくらい
こんなに可愛らしいのをもったいない!と思いながらもパクリと食べてみました
皮に餅米が使われていてもっちりした食感…
ウイロウみたいな感じがまた良かった
妙心寺駅から270m
京都府京都市右京区龍安寺塔ノ下町5-17
妙心寺駅から270m
京都府京都市右京区龍安寺塔ノ下町5-17